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どんな時も前向きでいこう!

記事作成日2024/02/20

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新年のスタートに当たり皆さんは、どのようなことを決意したでしょうか。

目標達成を誓い新たなチャレンジをしようと決意された方も多いと思います。しかしチャレンジには失敗がつきものですし、予想もしない問題に直面して挫折感を味わうということがあるかもしれません。

大事なのはいかに失敗や挫折の痛みから素早く回復するかであり、どんな課題を目の前にしても諦めないことです。不確実で予測困難な時代だからこそ、このようなメンタリティが必要ですし、私たち自身の考え方がとても重要なのです。

起こることはすべて最高

次の寓話をご存じでしょうか。

昔インドにジャナカ王という王様とアシュタバクラという家臣がいました。アシュタバクラは王様の相談に対しいつも「起こることは、すべて最高のことでございます」と答えます。王様はそんなアシュタバクラを信頼しいつも側においていたのですが、他の家臣たちから嫉妬されたアシュタバクラは罠に嵌められてしまいます。

ある日王様が手を怪我してしまい、意地悪な家臣たちはアシュタバクラに「王様が怪我されたことをどう思う?」と質問をします。アシュタバクラは「起こることは、すべて最高です」と答えます。ところがこのことが王様に伝わると、怒った王様はアシュタバクラを牢屋に入れてしまうのです。

その日は狩りの日でした。王様は他の家臣を連れて狩りに出かけますが、森の奥深くまで入り込んでしまったために「人喰い部族」に捕まってしまいました。王様は死を覚悟しますが、生贄の儀式直前になって解放されたのです。

理由は王様が手に怪我をしていたからでした。傷ものは生贄にできないというしきたりがあったのです。無事に帰ることができた王様は、すぐにアシュタバクラを牢屋から出して謝ります。

「お前が言った通り、わしが手に怪我をしたのは最高の出来事であった。どうすればこの過ちを償えるだろうか?」

するとアシュタバクラは言いました。

「もしも私を牢屋に入れてくださらなかったら、私はいつも狩りでは王様の側から離れないので、一緒に捕まっていたでしょう。そして怪我をしていない私は生贄になっていたことでしょう。だから、牢屋に入れていただいて最高だったのです。」

王様はここで悟ります。「起こることは、本当にすべて最高なのだ。」

未来の結果に目を向ける

起こった出来事にどのような意味を持たせるかは私たち次第ですが、このように思えることは最強のメンタリティと言えるのではないでしょうか。

通常、失敗や挫折を経験すると、人の意識は過去に向かいます。「何がいけなかったのか…」「何であんなことをしてしまったのか…」などネガティブな思考に陥ってしまうと、未来へのチャレンジ精神は失われてしまうでしょう。

また、問題の原因追及をすることは大事ですが、行き過ぎた反省が痛みからの回復を遅らせたり、犯人探しによる人への批判が、組織に深刻な問題を引き起こすことがあることに注意が必要です。

このような状態に陥らないためには、結果やゴールに目を向けることが必要です。「どうすれば良くなるのか?」「結果を手に入れるには何が必要か?」といったように考えることで、痛みからは早く回復できるし、どんなに難しい課題に対しても諦めず前向きに挑戦することができるのではないでしょうか。

そして結果に目を向けるためにはまず、失敗を前向きなこととして受け入れることが欠かせないのです。「起こることはすべて最高」というマインドセットが、次のチャレンジのためにとても重要なことなのです。

前向きなメンタリティで、未来の結果やゴールに目を向けましょう!

今年も、私たちの前には様々な困難が立ち塞がることでしょう。しかし、なかなか思い通りにならないからこそ面白いしやりがいを感じられるものではないでしょうか。私たち経営者は、どんな時も前向きさを失ってはならないのです。新年がスタートした今、改めてマインドセットし、どんな時も前向きでいきましょう。

TOMAコンサルタンツグループ株式会社 
代表取締役社長 
市原 和洋
代表メッセージはこちら

<チェックポイント>

□「起こることは、すべて最高」だというメンタリティを大切にする
□行き過ぎた反省や批判をするのではなく未来の結果やゴールに目を向ける
□今年一年、どんな時も前向きでいきましょう

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