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連結決算の手順・仕訳紹介シリーズ その6 投資と資本の相殺消去 Consolidated Statements. How to prepare and present? Part 6  【TOMAシンガポール支店 日本公認会計士駐在の税務会計事務所】

記事作成日2016/09/09 最終更新日2017/01/27

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[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]

【はじめに】

今回は、投資と資本の相殺消去についてお話をします。

 

【新規設立された子会社のケース】

連結財務諸表は親会社と子会社の決算書を合算して、必要な調整作業をして作成する旨を過去の本ブログで説明しました。簡単な図で示すと下記の通りとなります。

 

 (親会社の財務諸表+子会社の財務諸表)-調整作業=連結財務諸表

 

 

親会社が資本金10,000,000円の新規の子会社を設立したとしましょう。この場合、親会社から子会社へ10,000,000円資金が移動しています。

この場合の親会社の仕訳は以下の通りです。

(借)子会社株式 10,000,000円  (貸)現金預金 10,000,000円

また、子会社の仕訳は以下の通りです。

(借)現金預金 10,000,000円   (貸)資本金   10,000,000円

 

図で示すと下記の通りです。

無題

 

親会社の貸借対照表と子会社の貸借対照表を合算した場合、借方には子会社株式が、貸方には資本金が計上されます。しかし、連結グループ全体から見ると、たんに内部取引にすぎないため、相殺消去する必要があります。

 

【連結財務諸表の資本金の意味】

連結財務諸表で表示されている資本金は親会社の資本金と同額となります。たとえ、子会社が50社あろうと、連結財務諸表の資本金は親会社の資本金と同額になります。

これは、先ほどご説明しましたとおり、投資と資本の相殺消去により子会社の資本金は連結財務諸表作成上すべて相殺されるためです。

 

 

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