中国概況
・国・地域名:中華人民共和国 People's Republic of China
・面積:9,600,000平方キロメートル(日本の26倍)
・人口:13億6,072万人(2013年末時点、出所:中国国家統計局)
・首都:北京市(人口2,114万8,000人(2013年末時点、出所:北京市統計局))
・言語:中国語(公用語)
・宗教:仏教、イスラム教、キリスト教など
・実質GDP成長率7.7%(2013年)
・一人あたりのGDP(名目) :6,959ドル(2013年)
・消費者物価上昇率:2.6%(2013年)
・失業率:4.1%(2013年)
・日系企業進出状況:企業数:23,094社(2012年末現在)出所:「2013中国貿易外経統計年鑑」
・在留邦人:135,078人(注:香港・マカオを含む)
北京・上海・広州が中国の都市ビッグ3だそうです。これらの都市の一人当たりのGDPは10,000米ドルを越えているといわれています。実際私も訪れて想像以上に豊かな感じがしました。
中国進出の検討にあたって
人口12億以上の国ですので、湾岸部北側・湾岸部中盤・湾岸部南・内陸エリアなど分解して検討する必要があるかと思われます。
今回は湾岸地域南側の広州を取り上げます。シンセンや香港に近い都市で、中国の都市の
うち上海・北京につづく第3位の規模です。
中国の注意点
日本でビジネスされている人から見ると、香港・シンガポール・フィリピン・タイ・韓国などは比較的同じ土俵でビジネスができるのですが、中国はいままでのビジネスの考えが全く通用しないことがあり、やりづらいと思う方が多いようです。慣れるまでには20年ぐらいかかるのでは、という人もいます。常識が通用しないと感じることが多いそうです。
進出企業の数・業種
上海で2000社・広東省で数百社といわれています。進出業種は製造業が多いですが、国の政策もあり都市部から郊外に移動しているようです。
数については、勝ち組・負け組がはっきりとしてきていることもあり、やや減少傾向が見られます。日系企業は1990年以前から進出しており、利益を出している企業とそうでない企業がはっきりしている傾向があります。
また、新たな進出はほぼない状況で、シンセンも同様です。
部品メーカーが多くかつ地域に根づいているため、供給先の会社がベトナムなどに移転しても部品メーカーはそのまま残るケースが多いようです。
製造業の会社にとっては、部品も近くで調達できるので競争の上で優位性が保たれています。
なお、広州中心部を散策していたところ、寿司屋さんを多くみかけました。また、イオン・ユニクロ・無印良品等他のアジア諸国に積極的に展開している会社もお店を出しています。また、学習塾の公文もありました。
進出企業数は横ばいもしくは減少していますが、大手の日系企業の駐在員の数は増加傾向にあるので、日本人向けの商売はそれなりに需要がありそうです。
言語
行政に提出する文書は中国語です。
街の方に英語で話しかけたところ、以下のような状況でした。
・警察官:まったく通じず
・スターバックスの人:英語も通じるし、日本語も話す店員さんもいた(日本語を学ぶ大学4年生とのこと)
・日本のラーメン屋さん:英語が通じた。
若い方は英語が通じる傾向があります。
人件費
大手商社の現地採用の方の10年目のお給料が月収5000元から8000元、管理職で月収10,000元から15,000元、資格を持っていると+1,000元程度です。
地元の求人誌をみますと、20代で日本語ができる方で月収3,500元。30代の財務担当で月収15,000元との情報がありました。
ボーナスは年1回1.5か月から2か月程度、ワーカーの方は1か月程度です。
注意すべき点は、派遣労働者の採用が全従業員の10%以内で、かつ、臨時的な理由でしか契約できないこと、出産に関する女性の保護が強く、産休に入りそうな女性がいれば早めにサポート要員を採用すべきであるということです。
ちなみに、中国人の方が働きたいと思う会社は、国営企業、欧米企業の順で、日系企業はあまり人気がありません。
労働上のもめ事も多く、従業員が会社を訴えることもあるそうです。このため隠れ債務を抱えていると言っても良い企業もあり、企業調査の際には注意が必要です。
その他は次回へ
この続きは次回お話いたします。
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