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企業が考えなければいけないリスクの種類・分類・一覧

記事作成日2017/03/21 最終更新日2017/04/25

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 ビジネスモデルの展開や今後の戦略を考える上で、企業が考えなければならないこととして、リスクにどう対処していくかがあります。

 リスクにはどのような種類があるのか整理してみていきましょう。

リスクとは、
・予測できるリスク
・構造的不確実性があるリスク
・不可知の出来事

この3つがあります。

 予測できるリスクとは、計算でき、あらかじめ想定されること。
世の中の事業は複数企業が同じ市場の中で競い合っています。また、いかなる企業もその競争の中で勝ち負けを繰り返し行っています。例えば自然を相手にしている企業の場合、異なるアプローチでは毎回予測が当たるとは限りません。石油や天然ガスなど毎度想定される量が発掘できるとは限りません。長期的な視点で事業の採算が取れるかどうかの視点で考える必要があります。

 構造的不確実性があるリスクとは、人口推移や自然災害など将来的起こりうる事柄のリスク。
自然災害などはいつ起こるかは完全に予測することは困難ですが、確率論的には想定できます。必ず起こらないといったことは無く、起こりうることに対してどう対処していくかを捉える必要があります。人口推移から起こる社会的な予測も事業リスクの中で捉える必要があります。

 最後に、不可知の出来事ですが、これは想像もつかない出来事です。こうした出来事は、想定しなければならないことですが、ここに属するリスクはその中身を想定することは困難です。起きた場合を想定して、総合的な企業体力の面で(例えば財務面など)カバーできるように準備しておく必要があります。

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