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健康保険証のオンライン資格確認 導入検討のための具体的な内容について

記事作成日2020/06/26 最終更新日2020/07/02

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 令和3年3月から、健康保険証の資格確認がオンラインで可能となります。
 オンライン資格確認導入のメリット、補助金については、以前の記事でご紹介させて頂きましたが、
 ここでは、オンライン資格確認の具体的な流れや、
 現時点で明らかになっている補助金の詳細ついて、記載致します。

◆マイナンバーカードを利用した、オンライン資格確認の流れ

 オンライン資格確認が導入された場合、
 以下の手順により資格情報の取得・取込が行われます。

 ①患者様がマイナンバーカードを、
  医療機関等に設置された「顔認証付きカードリーダー」に置く。

 ②医療機関等が、顔認証による本人確認を行う。

 ③支払基金・国保中央会の、オンライン資格確認等システムを経由し、
  医療機関等が、患者様の資格情報の取得・取込を行う。

 マイナンバーカードを利用すれば、
 患者様、医療機関双方とも、少ない手間で確認作業を行うことができます
 またオンライン資格確認にすれば、レセプト返戻作業の削減が考えられます。 

 患者様が、マイナンバーカードを所持しておらず、
 健康保険証のみ所持している場合は、健康保険証の記号番号等を入力することで、
 患者様の資格情報の取得・取込を行います。

 なお、医療機関で患者様のマイナンバーカードをお預かりすることはありません。
 患者様がマイナンバーカードを忘れた場合でも、健康保険証を持参していれば、
 健康保険証によるオンライン資格確認を実施することができます。

◆補助について

 円滑な導入のために、以下の内容による補助を受けることができます。
 マイナンバーカードを利用した資格情報の取得の際に利用される
 顔認証付きカードリーダーは、医療機関及び薬局に無償提供されます

 それ以外の費用(マイナンバーカードの読み取り等のソフトウェア機器の導入等)については、
 以下の金額をを上限に、補助を受けることができます。

 ・病院(カードリーダーの導入数によって以下の通り変動)
  1台:105万円、2台:100.1万円、3台:95.1万円
 ・大型チェーン薬局:21.4万円
 ・診療所・薬局:32.1万円

 補助の金額には上限がありますので、導入までの準備・費用と合わせ、
 実際に導入するかどうかをご検討下さい。

◆利用開始に向けたスケジュールについて

 オンライン資格確認の閲覧は令和3年3月から、薬剤情報の閲覧は令和3年10月から開始されます。
 顔認証付カードリーダーの申込等のスケジュールについては、
 支払基金が令和2年7月頃に医療機関・薬局向け専用ポータルサイトが開設される予定です。

 オンライン資格確認の導入にあたり、
 より詳細な情報をお求めの際は、TOMAまでお問合せ下さい。

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