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税務調査は何年おきに来るのか?周期に決まりはある?

記事作成日2020/03/25 最終更新日2022/10/26

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税務に関わるお仕事をしているなら、税務調査に関する知識を身につけておかなければなりません。そこで、気になるのが税務調査は何年おきに来るのかという疑問です。この記事では、税務調査が来る頻度を中心に説明します。
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税務調査は定期的に来るのか?

最初に税務調査は決まった間隔で来るのか、それとも不定期に来るのか、をチェックしましょう。

税務調査が来る周期は決まっていない!

結論から言うと、税務調査が来る周期は決まっていません。会社の売上や規模などによって、来る周期は異なります。毎年や2年に1回のように高頻度で調査が実施される会社がある一方、10年以上調査が行われないという会社も存在します。

ですが、目安として一般的な中小会社では3年から5年ごとに行われることが多いです。これは、税務上の時効が5年と定められていることが要因だと言われています。また、規模が小さい会社は5年から10年に1回のペースで行われるのが一般的です

とはいえ、10年以上税務調査を受けていない会社も多数あるので、必ず何年ごとに来ますとは断言できません。

ただし会社によっては税務調査が高頻度で来るケースもある

周期は断言できませんが、税務調査が高頻度で来るケースもあります。

たとえば、過去に重加算税を課されたことがあるとすぐ次の調査が来ます。重加算税とはいわゆる仮装・隠ぺいによって税額を過少申告した時に課される罰金です。もし、重加算税を課された経験があると税務署サイドから「この会社は信用できない」と悪い印象を持たれてしまうため、調査に来る可能性が高いです。

また、前年に比べて売上の急増または急減がある場合や所得が極端に少ないなど、税務署が見て異常だと思われるような申告をしている会社も要注意です。叩けばホコリが出そうということで調査が来やすいです。

さらに、過去の統計で不正がよく見つかる業種(パチンコ店・廃棄物処理業・水商売・風俗業・土木建設業など)は、税務調査が来やすいとされています。なので、上記の業種の場合はより一層注意が必要です。しかし、いずれにせよ税務調査に来られても適正に申告していれば何の問題もありません。税務署に疑われるような不正行為を行わないようにすることが大切です。

税務調査が入りやすい季節や税務調査の割合を紹介

では、続いて税務調査に入りやすい季節はいつなのか?税務調査の割合はどれくらいか?を説明します。

税務調査が入りやすい季節はある?

一般的には9月から年末にかけて税務調査が入りやすいと言われています。その理由は、税務行政にサイクルがあるからです。

税務行政は7月1日から翌年の6月30日までの間を一つのサイクルとしています。このサイクルは事務年度と言われており、人事異動が6月末から7月初旬に行われます。

このサイクルに合わせて、7月から8月にかけて6月頃までに提出された申告書のチェックを実施します。その後、9月から年末にかけてチェックされた申告書を基に調査官も気合いを入れて実地調査を行うのです。なので、税務調査はいつ来てもおかしくないですが、特に9月から年末までは「税務調査が来るかも」と身構えておくといいでしょう。

どれくらいの割合で税務調査が来ている?

現在、法人の調査に来る割合は約5%。つまり20社に1社の割合で調査が実施されています。1980年は12%を超えていたので、割合自体はかなり少なくなったと言えます。ですが、申告件数は100万件も増えており、法人が多くなったので調査割合も低下したと言うことでしょう。また5%と聞くと、それほど多くないと感じるかもしれませんが油断は禁物です。

きちんと日頃から、いつ税務調査が入っても大丈夫なように準備をしておくことが大切です。

税務調査は、会社によって来る頻度は異なるのでいつ来てもおかしくありません。急に税務調査が来ても慌てないよう、前もって準備をきちんと行ってください。また、税務署に疑われるような脱税などの不正行為は絶対にしないことが重要です。

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