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監査上の主要な事項(KAM, Key Audit Matters)が監査報告書に記載される?監査報告書の長文化? 【TOMAシンガポール支店 日本公認会計士駐在の税務会計事務所】

記事作成日2017/06/30 最終更新日2017/06/30

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[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]

【はじめに】

今回は、新聞でも取り上げられるようになった監査上の主要な事項(Key Audit Matters、以下KAM)ついて記載をします。

 

【監査上の主要な事項(KAM)とは】

KAMとは、当年度の財務諸表監査で最も重要な事項をいいます。これは財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において検討した事項で、読者は監査の重要なポイントを理解できるようになります。

従来は、監査人が作成する監査報告書は監査の概要とその結果が簡潔明瞭に書かれていましたが、KAMが導入されると監査の過程に関する情報が長文で記載されます。このため、KAMの導入は監査報告書の長文化と呼ばれる場合もあります。

 

【諸外国では?】

一番最初に導入された国はイギリスであり、2012年10月1日以降開始事業年度から始まっています。

また、オランダ、EU、オーストラリア、カナダ、香港等でも、適用あるいは早期適用されており、日本でも2020年頃からの監査に導入されるのではないかと言われています(2017年6月25日日経新聞より)。

 

【導入の効果】

アナリストや投資家、その他企業を分析する方は、監査上の重要なポイントを知ることによって、監査の品質を把握したり、決算書のポイントとなる勘定科目や数値を把握できます。また、アナリストがKAMの記載事項を経営者との対話の中で活用するかもしれません。

日本への具体的な影響は、今後発表されるであろう監査基準等の改定でわかると思います。

 

※参考文献 監査報告書の長文化、2016年10月日本公認会計士協会

 

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