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『クレド』で働きがいをつくる?

記事作成日2017/02/25 最終更新日2022/04/20

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クレドについて少し勉強していくと、作るメリットの中に必ず「働きがいをつくる」と出てくることに気づきます。本当にクレドを作ることで働きがいが生まれるのでしょうか。また、生まれるとして、それはなぜなのでしょうか。その点について少し掘り下げるには、「目的と手段」という考え方が鍵になります。

目的と手段について

「目的と手段を履き違えないように」とはよく言いますが、その目的こそがクレドで定義するところの「ミッション」ということになります。何をやるのか、は手段であり何故やるのかが目的、使命です。

例えば、ある飲食店で店長がスタッフに「毎日テーブルをきれいに拭きましょう」と言ったとします。「テーブルを拭くこと」を「目的」にしてしまうと、拭き方が雑になったり店長の見ていない日は拭くのをサボったりしてしまいます。

「テーブルを拭くこと」はあくまで「手段」であり「目的」は「お客様に気持ちの良い空間で食事して頂くこと」と考えるとどうでしょうか。雑に拭いて隅の方が汚れたままだったり、店長がいない日にサボったりすることはなくなるでしょう。隅まできれいに拭いて初めて「気持ちの良い空間」であり店長がいてもいなくても「お客様」は存在するのです。

このように目的(ミッション)をもって仕事をすると顧客を意識して仕事に取組むのでやりがい(働きがい)を感じることができ、結果顧客満足も高まります。また、「仕事」が意味を感じない「作業」にならず、疲れにくいといった効果もあります。

クレドは「あるとなんとなく安心」という精神論ではなく非常に強力な経営ツールです。自社の「目的」はなんでしょうか。クレドづくりを通して「ミッション」を明確にし、働きがいを育てましょう!

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