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もし今、相続が発生したらどうする? 財産分割・税務・遺言書など円滑な手続きのポイントを解説!

記事作成日2024/07/12

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相続のご準備、できていますでしょうか? 相続対策はもう少し先でもいいか・・・と思っていても、相続は突然やってきます。対策不足の相続は、遺された相続人にとって一大事です。

いざというときの負担を少しでも軽減するために、遺す側として事前に何を考え、何を準備しておけばよいか。今回のブログでは、財産分割方法、税務上の注意点、遺言書の重要性など、円満・円滑に相続手続きを進めるための具体的なポイントを紹介します。

相続に対する理解を深め、万全の準備を整えましょう。

突然の相続の発生…相続人が直面する3つの問題

近年、日本人の平均寿命が延びていることから「相続はまだ先のこと」と考える方も多いかもしれません。しかし、相続は予測できないタイミングで突然発生する可能性があるものです。

もし準備が整っていない状態で相続が発生してしまったら…遺された家族(相続人)にとって大きな負担となる以下のような問題が生じることになります。

相続にかかる費用が大きい

税金 : 相続税や固定資産税など、相続に関連する税金がかかります。特に相続税は、遺産の評価額に基づいて計算されるため、高額になる場合があります。

納税のための現金が不足してしまう

被相続人の死亡が確認されると、その人名義の銀行口座は一時的に凍結されるため、口座に十分な現金があっても、引き出して納税に充てることができません。口座凍結措置は、相続財産が適切に管理されることを目的としていますが、遺族にとっては大きな不便を伴うことがあります。

相続財産の中に自社株がある場合…自社株は第三者に売却することが難しく、納税資金にするための現金化が容易ではありません。また株式を後継者に集中させることは経営の安定に寄与しますが、株価が高い場合、相続人間で自社株を含めて平等に分配するのが難しくなります。その結果、相続に関する争いの種になることもあります。

「争族」となってしまう可能性がある

家族間の対立 : 有効な遺言書がない場合、誰がどの財産を受け取るか、またその割合を巡って家族間で争いが生じることがあります。
法的手続きの長期化 : 争いが深刻化すると、裁判に発展することもあります。裁判は時間と費用がかかり、家族にとって大きな負担となります。

CHECK! 大切な家族のために、早めに対策することが円満・円滑な相続実現の鍵!

相続に関する準備は思い立ったらすぐに始めるべきです。被相続人として今からできる対策を講じておくことが、遺された家族の負担を大きく軽減し、円満で円滑な相続手続きを実現する鍵となります。

相続手続きの流れをあらためて確認

遺された家族が行う相続手続きは複雑で、多くの時間と労力を要します。あらかじめその全体的な流れを理解したうえで、的確な相続の事前対策を行いましょう。

今から始める具体的な相続対策

具体策➀ 財産の把握

被相続人が行うべき事前対策、その重要なファーストステップが財産の把握です。まずは被相続人本人が財産の把握を正確にしておくべき理由には、主に以下のことが挙げられます。

平等な財産分割のために

財産の全体像を把握し、正確な財産のリストを作成しておくことで、相続人全員が納得できる形で遺産を分割することができます。特に、不動産や株式などの評価が難しい資産については、専門家の意見を取り入れながら詳細な評価を行うことが重要です。

相続税対策のために

財産を把握することで、相続税の試算が可能になり事前に納税資金を準備できるなど、適切な税対策を講じることができます。また、節税対策を検討するためにも、まず財産の全体像を正確に把握することが前提となります。

具体策➁ 遺言書の作成

遺言書は被相続人の意思を明確にし、相続人間のトラブルを防ぐための重要なものであると同時に、節税対策にも欠かせないものです。遺言書があることで“遺産分割協議”を行わずに適切な財産分配を計画することができ、さらに相続税の負担を軽減することができます。下図は遺言書の有無、特に遺産分割協議がまとまらなかった場合での納税額の差を比較したものです。

CHECK! 相続プランには、生前贈与や生命保険の活用も

自社株は第三者に売却することが難しく、納税資金にするための現金化が容易ではありません。また株式を後継者に集中させることは経営の安定に寄与しますが、株価が高い場合、相続人間で自社株を含めて平等に分配するのが難しくなります。その結果、相続に関する争いの種になることもあります。


また、生命保険の活用については、下記ブログもぜひご覧ください。

家族の将来を想い、理想の相続を実現するために

相続対策は、家族構成や財産内容によって正解がさまざまなうえに、関わるすべての人の想いに配慮するのは簡単なことではありません。単に財産を遺すだけでなく、財産を遺した先の将来で家族みんなが仲良く暮らせるように、今こそ対策を始めようと思い立ったら、一人で始めずにぜひTOMAにご相談ください(詳しくは下記サービスページもご覧ください)。

ご紹介した財産の把握や遺言書の作成をはじめ、お客様に寄り添った相続対策を豊富な経験と専門知識でサポートいたします。一緒に理想の相続を実現しましょう。下記バナーからお気軽にご連絡お願い致します。