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現物不動産と不動産金融商品の比較

記事作成日2017/07/10 最終更新日2017/07/10

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◆不動産投資のメリット

家賃収入は極端に大きな利益をもたらすことはありませんが、安定的に収益が確保しやすい投資です。そのため、今なら不動産を担保にして低利の融資を受けられます。また、不動産は株(有価証券)と比べると価格変動がさほど激しくなく、売却するにしても比較的見通しを立てやすいと思われます。
さらに、不動産投資でかかった経費を不動産収入から差し引いてマイナスになった場合、そのマイナス分が給与所得などから差し引かれ、課税所得を引き下げるといった税制上のメリットもあります。

◆現物不動産投資の魅力

現物不動産への投資のメリットは、投資対象となる不動産(ワンルームマンション・アパート・オフィスビル等)を自分の目で確認して選択できること。そして、その収益をすべて自分のものにできることです。
不動産は立地や建物の仕様、築年数などによって収益率が大きく変わるため、物件の見極めが重要となります。その見極めがご自身でできるのであれば現物投資をおすすめします。ただし、現物投資の場合は、オーナーとして建物の修繕対応や定期的なメンテナンス費用が発生します。つまり、それなりの手間とコストがかかるのがデメリットです。また、投資額も高額となります。

◆不動産金融商品の魅力

一方で、不動産企業の上場株式投資「REIT(不動産投資信託)」や不動産小口化商品といった不動産金融商品もあります。これらは不動産の実務知識(賃貸事業のノウハウ等)がなくても特定の銘柄や不動産に少額の資金から投資できること、修繕対応などの手間がかからないことがメリットと言えます。
ただ、金融商品のため販売口数が限られていることと、株式投資である点で株(有価証券)同様のリスクがあります。また、不動産を所有している実感がなく、不動産オーナーとしての満足感が得られにくいのがデメリットかもしれません。

◆どちらが魅力的?

一口に不動産投資といっても、さまざまな投資があり、それぞれに一長一短があります。不動産に興味があって、まずは始めてみたいのであれば、高額な現物投資の前にREITや不動産小口化商品で手応えを確かめてみてはいかがでしょうか。どれだけの資金が準備できるかも含めて、自分にあった投資方法を選択することが大切です。

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