TOMAに依頼したきっかけ
充実した提案内容とこれまでの顧問契約の信頼が決め手に
総務部 副部長 大津様
最初にTOMAさんを知ったのは6年前です。セミナー参加がきっかけで人事労務の顧問契約をお願いすることになり、今回の研修講師を務めていただいた社労士の樋口さんとはそれ以来のお付き合いです。
その後、コロナ禍によるテレワーク導入で社員間のコミュニケーションに課題を感じるようになり、1対1面談のコンサルティングについて新たにご提案をいただくことになりました。
総務部 課長 野呂瀬様
他社との相見積もりになりましたが、多彩な提案メニューや2名体制での手厚いサポート、これまでの人事労務顧問での信頼が決め手となりました。提案はその内容もさることながら、きちんと説明いただいたことで納得できました。

コンサルティング依頼前の課題
テレワーク下の“相談しづらい雰囲気”がミスを生んでいた
野呂瀬様
テレワークが導入され対面のコミュニケーションが減った結果、認識の齟齬が生じる場面や、すぐに相談してくれていれば防げるようなミスが増えていました。
大津様
テレワーク下で上司に相談しづらい雰囲気があったのでしょう。隣の席に座っていればちょっとしたコミュニケーションで解決できたことも、放置されて報告・相談が上がらずに問題が大きくなっていくようなケースもありましたね。
悩んでいる時点で相談してほしいのですが・・・
野呂瀬様
もともと、上司と部下で定常的にコミュニケーションを取る仕組みが無かったんです。評価面談は年に2回ほど実施していますが、それはどちらかというと一方通行で評価を伝えることが目的でした。
最近の若手社員の傾向として、自分だけで思い悩みその結論だけを伝えてくることが多いのですが、それでは遅い。本当は悩んでいる時点で相談してほしいと思っています。でも、テレワーク下で気軽に相談できない雰囲気がそれを阻んでいたのでしょう。
1対1面談研修について
従来の研修のイメージを覆したロールプレイング形式の“参加型研修”
大津様
こうした状況を打開すべく、社内での「伝えるスキル」の向上や、社内コミュニケーションの目的を再確認するために、管理職とその部下を集めて半日の1対1面談の研修をお願いすることにしました。
野呂瀬様
当日は各拠点からのリモート参加を含め約40名に参加してもらいました。内容は、座学の講義のあと、様々なシチュエーションを設定し参加者がそれぞれ管理職役・部下役・聞き手役に分かれてロールプレイングを行うというものでした。
よくある受け身の研修とは一線を画すもので、半日のプログラムがあっという間に終わりました。その後の懇親会では講師を務めていただいた武田さんと樋口さんのお二人から更に深いアドバイスをいただき…中身の濃い一日になりました(笑)
研修テーマ |
「1対1面談力」強化研修 ~双方向コミュニケーションスキル向上~ |
目的 |
・管理職と部下の双方が、接し方や求められる対話力を理解し、面談の場において円滑な対話を実践できるようになる。 ・管理職と部下の双方が、安心・健全な関係性を構築することで、お互いの心理的安全性を確保する。 ・管理職の適切な指導・評価により、部下が成長を実感し、会社への愛着心を高める。 |
内容 |
・座学研修(面談の基本) ・グループに分かれての1対1面談のケーススタディ(ロールプレイングによるワーク&講師解説) ※今回は、4時間での実施のため、3つのロールプレイングを実施 ・まとめ(研修全体の振り返り) |
参加者 |
リモート参加含め約40名 ※会場からオンライン配信し、リモート参加者へもリアルタイムで雰囲気が伝わるように工夫しました |
ロールプレイングによる研修 | |
![]() | 参加者を3名のグループに分け、その中でそれぞれが「管理職役」「部下役」「聞き手役」に分かれ、3役をローテーションで担当しながらロールプレイングを実施しました。 実際に社内で起こりうるシチュエーションを設定し、それぞれがその役割に応じたロールプレイングを行います。お互いに面談後にフィードバックすることで、理論だけでは得られない実践的な知識やスキルを習得することが可能です。 |
それぞれの役割をローテーションしながら、 1対1面談のロールプレイングを実施 |
実際の研修風景 |
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リモート参加の方へもリアルタイム配信し、別途写真も共有しました。
座学の研修資料の一部 | |
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1対1面談研修の成果
研修の学びを実践したところ、面談での部下の雰囲気が変わった
野呂瀬様
大変学びの多かった研修でしたね。私自身、研修後に部下との面談のアプローチを大きく変えました。「サンドイッチフィードバック(※)」を心掛けるようになったのはその一例です。
※ポジティブな内容と改善点を交互に伝える方法です。この手法は、受け手が改善点を受け入れやすくするための方法として使われます。
以前は部下に期待するあまり至らぬ点を指摘することから始めていましたが、サンドイッチフィードバックを取り入れたことで面談の雰囲気が変わり、部下が自発的に提案や意見を出してくれるようになりました。例えば、社内の小集団活動で「今年の目標を漢字一文字で表す活動はどうか」といった具体的な提案をしてくれたり…嬉しかったですね。心理的安全性を確保し、話しやすい雰囲気を作ることが大事だと改めて感じています。
研修参加者の感想(研修後のアンケートから) |
・上司と部下の関係を良好に築くためのコミュニケーション方法を学べる良い研修だった。 ・普段は被面談者の立場だが、面談者の役を経験することで、相手の考えを聞き出す重要性を実感した。 ・ロールプレイングを通じて、相手の気持ちを考えて行動することの大切さを学べた。 ・日頃は部下側の立場だが、上司側に立ってみると質問力の重要性を感じた。 ・部下として自身のキャリアや業務に関する相談を率直に伝える力の重要性を認識した。 ・面談の時だけでなく、日常の会話でも心理的安全性や傾聴を意識することが大切だと感じた。 ・相手が話しやすい環境や話し方を意識する、リフレクティブ・リスニングを活用する、一方的な評価ではなく対話を意識するなど、今後のコミュニケーションに活かしていきたい。 |
研修後、実際に1対1面談を始めた部署も
大津様
ロールプレイングの効果も非常に大きかったです。上司役と部下役を次々と交代することで、双方がお互いの気持ちを理解することができました。部下の「上司の方が何を考えているかが分かった」というコメントは嬉しかったですね。
野呂瀬様
研修後に、実際に月一回の1対1面談を始めた部署もあります。研修をきっかけに変わってくれたのだと思います。
TOMAに今後期待すること
野呂瀬様
さらにコミュニケーションについて学び、相手の気持ちを読み取れるようになりたいです。仕草や所作からその人の心を感じ取ることができれば、もっと深いコミュニケーションが可能になるでしょう。
大津様
私たちは販売会社ですので、営業のコミュニケーションスキルが向上するようなコンサルティングを今後期待したいですね。

と話す野呂瀬様
TOMAコンサルタントの印象
ソフトな雰囲気でいつも親身に相談に乗ってくれる
大津様
講師の武田さんは人当たりが良いソフトな雰囲気の方でしたね。研修の時は、会場を歩き回って各グループがどんな会話をしていたのかをよく見てくださり、会話が進んでいないグループをうまく盛り上げていただきました。
もう一人の講師である樋口さんは人事労務の相談顧問をお願いしていたときからずっとお世話になっていました。当社の課題や組織風土をご存知で、いつも親身に相談にのってくださり、とても心強かったですね。
野呂瀬様
武田さんは、セミナーなどでお見掛けするときのイメージと違って実際にお話しするととても親しみやすい雰囲気の方でした。ご趣味はダム見学ということで、そのあたりも事前のイメージとのギャップがありました(笑)
※本記事の会社名、役職等は公開日時点のものです。