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共感でモノを買う? SNSに現れる消費者ニーズの切り口とは

記事作成日2018/07/10 最終更新日2020/05/28

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◆「購買のきっかけはSNS」の時代

近年、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者数が増加しています。ICT 総研の「SNS 利用動向に関する調査」によると、日本のSNS 利用人口は2017 年末で7,216 万人といわれています。

 近年ではSNS の利用目的は「交流」から「情報収集」に変化しており、消費者の購買行動がSNS によって動機付けられる機会も増えてきました。そんな中、経営者の皆様の中には、SNSのマーケティング活用を考えている方も多いのではないでしょうか。また、部下にSNS 活用を指示したもののなかなか進展がないとお悩みではないでしょうか。

◆拡散されたツイートから学ぶSNS マーケティング

最近、Twitter でとある投稿が話題となりました。その内容は、シンプルなデザインの女性用ナプキンを提案したものです。女性用ナプキンというと、ピンク色やハート柄などいわゆる乙女チックなデザインのものが多く普及しています。そのような目立つデザインのために、月経時に周囲に悟られてしまうことなどを不満に感じた投稿者が、シンプルなデザインの女性用ナプキンの必要性を訴えました。この投稿は発信後、多くの女性の共感を生み5万件以上のリツイートがされています。これは個人による投稿でありながら、SNS を使った非常に秀逸なマーケティングのひとつの方法といえます。まず、「女性の悩み」を投げかけ、次に、それを解消できる商品を打ち出すことで、新たな需要を生んだのです。

◆動機付けで商品売上はまだ伸びる

このように、顧客のライフイベント(感情が動く瞬間)を提示し、そこに商品の必要性を提案し、そして、顧客がそのどちらにも「共感」した時、商品の購入を動機付けることが可能となります。これには、顧客のライフイベントを想像し、自社の商品と繋げる視点が重要になります。
TOMAコンサル部では、SNS 活用を含む効果的なマーケティング展開をお手伝いいたします。