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経営ビジョンとは?どういう風に作ればいいのか。中小企業の代表こそ経営ビジョンの作成を!

2020.03.26

2020.03.26

 

 

企業の成長・発展に欠かせない経営ビジョン。企業規模に関係なく、経営ビジョンは組織づくりの土台となる重要な要素です。明確な経営ビジョンを定めることで、従業員の意思統一を促し、企業全体の業績アップを図ることができます。社内で様々な経営戦略を実施するも、

・思うように業績が伸びない

・社員のやる気が高まらない

・どのような対策も手応えが得られない

と悩んでいるなら、経営ビジョンを作成して経営を成功に導いていきましょう。

ここでは経営ビジョンの概要や経営理念との違い、経営ビジョンの作り方について解説します。手本になる経営ビジョンの事例を参考に、自社の経営理念に沿った経営ビジョンとはどういうものなのか、考えていきましょう。

■経営ビジョンとは

経営ビジョンとは、企業が掲げる目標達成のための道筋や将来像を文章にまとめたものをいいます。一度確立したら大きく変わることのない経営理念とは違い、経営ビジョンは業績や市場の状況などに応じて変えていくことができるものです。

例えば、企業というチームが“目標”という名のゴールに向かうとき、スタートからゴールまでの間には厳しい試練が立ちはだかることもあるでしょう。はじめはひとつの目標に向かってスタートしたチームも、試練が続けばゴールを見失い、目的なく進んだり、ただ立ち止まったりすることもあるかもしれません。こうした状況でもチームに正しい道を示すことができるのが、目標を見据えた経営ビジョンです。

経営ビジョンの提示は企業が理想とする将来像を組織全体で共有することに等しく、浸透させることで経営を長期的に支えることが可能です。

また、経営ビジョンは組織全体の行動規範や従業員ひとりひとりの判断基準の軸となり、組織の団結力を高めることにもつながります。

このように経営ビジョンの作成により経営管理を進めることは「ビジョンマネジメント」とも呼ばれ、企業内の課題解決の手法として大小問わず多くの企業で取り入れられています。

■経営ビジョンと経営理念の違い

経営理念とは、経営ビジョンの先にある目的を指します。企業の価値観や考え方、社会における存在意義など、企業活動の根底にある要素でもあり、前述のとおり確立したら大きく変わることがありません。

経営ビジョンが企業の進むべき道や社会における在り方を継続的に示すのに対し、経営理念は目的となる最終到達点を示します。つまり、経営理念なくして経営ビジョンを掲げることはなく、それぞれを掲げることで企業イメージや社会的信頼を支えることが可能となります。

例えば、リサイクル業者などで「資源のリユースにより地球の環境保全に貢献する」という経営理念を掲げている場合、以下のような経営ビジョンを掲げることで、より経営理念に沿った企業活動を進めていくことができます。

・不用品の買取・販売を通じて顧客の生活の質を向上させる

・不用品の買取・販売を通じて得た利益の一部を環境保全団体に寄附する

・モノを捨てずに済む地域社会を形成する

このように、ひとつの経営理念に対して、経営ビジョンは幾通りも掲げることができます。企業が成長し多くのサービスを展開するようになっても経営理念は基本的に変わることがないのに対し、経営ビジョンは状況に応じて様々な視点から作成できるという点が、両者の大きな違いといえます。

経営理念について詳しく知りたい方は以下をご参照ください⇒理念・クレド導入コンサルティングサービス

■経営ビジョンを設定するメリット

経営理念に沿って作成した経営ビジョンは、従業員・顧客・社会の三者に対して企業の将来像を提示することができます。三者に経営ビジョンを提示することでどのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。

従業員に経営ビジョンを提示して得られるメリット

経営ビジョンが組織に浸透すると、従業員は経営ビジョンを軸とした行動や判断ができるようになります。業種や業態が違ってもひとりひとりに課せられた業務の進むべき方向が定まっているので、目標を見失うことなく、従業員自ら業務の遂行やトラブル回避に意欲を持てるようになるでしょう。

経営ビジョンの提示は従業員のモチベーションに良い影響を与えやすいため、部署単位で業務の効率化を図ることができ、企業全体の業績アップを目指すことも可能です。

経営管理においては、異なる視点や視野から挙がる意見も経営ビジョンが定まっていることで共通の認識を保ちやすく、意思決定をスムーズに進めることができます。

顧客に経営ビジョンを提示して得られるメリット

顧客に経営ビジョンを提示すると、サービスや商品購入の先にあるベネフィットを間接的に提供でき、顧客の満足度を高められます。企業の信頼性が高まりやすく、さらなる企業イメージの発展にもつなげられるでしょう。

社会に経営ビジョンを提示して得られるメリット

社会に経営ビジョンを提示すると、企業の社会的信頼を高めると同時に、経営ビジョンに共感・賛同する新たな顧客層を獲得できるなどのメリットがあります。また、都市や地域に設定されたビジョンを共有することで地域社会に根付いた企業を目指せるでしょう。

中小企業こそ経営ビジョンが大事になる

経営ビジョンの作成は、今いる従業員の能力を引き出す方法のひとつです。日々の業務で経営理念や経営ビジョンを念頭に置いている方は少ないかもしれませんが、企業の経営を担う人たち(社長やその他役員など)が明確な経営ビジョンを持ち、従業員に浸透させていくことで企業活動をスムーズに進められるようになります。

また、従業員の育成や教育体制の整備には多くのコストが発生するため、優秀な人材を確保する方法として採用に力を入れる中小企業もあります。知名度や福利厚生など企業の外見的な要素をアピールすることが難しい中小企業にとって、採用力の高い大手企業を差し置いて優秀な人材を獲得することは容易ではありません。

このような場面で経営ビジョンを提示できると企業の個性をアピールして差別化を図れ、採用力に乏しいと感じられる中小企業でも同じ志を持つ優秀な人材を確保しやすくなります。

つまり、経営ビジョンは大企業・中小企業などの企業規模にかかわらず、多方面から企業の経営を支えることができる要素といえます。「従業員が少ない」「社長と従業員が毎日顔を合わせている」といった理由から企業内の意思疎通が図れていると思っていても、従業員の業務態度や成績に伸び悩む企業では、経営ビジョンが伝わっていない、そもそも明確な経営ビジョンを提示できていないという可能性があるため注意してください。

経営ビジョンの作り方と事例

経営ビジョンを作成する際は、以下の3つのポイントを重視しましょう。

・自分たちが目指したい未来に合っているか

・社会の役に立つ目標であるか

・自社の経営理念に沿っているか

上記を経営ビジョンに取り入れると、「自社が目指す未来実現のための社会貢献のビジョン」が浮かぶのではないでしょうか。これを自社の経営理念に沿った内容にすることで、企業独自の経営ビジョンが見えてくるでしょう。

実際に経営ビジョンとして掲げられているものにはどのような内容があるのか、様々な業種・企業からご紹介します。

・ANA

ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指します

・東洋電機製造株式会社

確固たる経営基盤のもと、創業以来の卓越したモータドライブ技術と躍進する先進技術を融合した高品質な製品をグローバルに提供していくことで、地球環境にやさしい社会インフラシステムの実現に貢献してまいります。

・ソフトバンク

「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」を目指して

・ローソン

目指すは、マチの”ほっと”ステーション。

・LION

次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ

・サッポロホールディングス

サッポログループは世界に広がる『酒』『食』『飲』で個性かがやくブランドカンパニーを目指します。

■まとめ

経営ビジョンを作成することは、企業の成長・発展につながり、経営管理において多くのメリットをもたらします。企業活動の在り方や今後の計画を根本から見直したいという方は、今回ご紹介した内容を参考に自社の経営理念に沿った経営ビジョンを作成することをお勧めします。

中小企業のオーナーなどで経営管理に多くの時間が取れないという方は、TOMAが提供する事業計画策定セミナーを利用して、専門家の指導のもと自社に最適な経営ビジョンを作成してみてはいかがでしょうか。

事業時計画策定セミナーにご興味のある方は以下をご参照ください⇒事業計画策定セミナー【実践編】

■経営計画に関する情報収集

数値計画や経営計画に関する情報を知りたい方は以下資料もご活用ください。⇒経営計画の作り方【入門編】

 

■経営理念・ビジョンの専門家へ相談

経営理念・ビジョンについて詳しく知りたい方は、TOMAの専門家へご相談ください。経験豊富なコンサルタントがご相談対応致します。

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