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M&A における「磨き上げ」とは?

記事作成日2020/10/16 最終更新日2022/04/07

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M&Aプロセスの「磨き上げ」とは

M&Aには、マッチング(相手探し)などの具体的なM&Aプロセスに入る前に「磨き上げ」というプロセスがあります。この磨き上げでは、「自社は売れる会社なのか?」「よりよい条件で売るためにはどうしたらよいか?」などの検討や対策が行われます。

磨き上げは、売り手企業にとっては、自社の魅力を正しく表現することができ、よりよい条件での売却が可能になるなど、M&Aの成否を大きく左右する重要なプロセスです。しかし、多くの中小企業はこのプロセスが十分に行われておらず、致命的な準備不足になっているのが現状です。

磨き上げの目的

磨き上げの目的のひとつめはM&Aを実行可能にするためです。

売り手事業の中核をなす契約やコンプライアンスに重大な不備があれば、他がどんなによくてもM&Aは成立しません。各項目の棚卸を行い、対策を講じることで「そもそも買手がつかない」という状況を回避することができます。

また、もうひとつは、買手企業からよりよい買収条件を引き出すための磨き上げです。優良顧客とのつながりなど貸借対照表に計上されないものを含め、売り手財産の棚卸を行うなどして、強みを顕在化することで売り手の企業価値を向上させることができます。

磨き上げの対象

磨き上げの対象は法務、会計、税務など多岐に渡ります。

例えば、買い手企業は、通常、株式の100%取得を求めます。株主が分散している場合は、売却プロセスに入る前になるべく株式を集約しておくことが望ましいです。また、定款や諸規定類が過不足なく整っており、実情に即した記載になっているか、事業計画は整備されているかなども重要なポイントとなります。

最後に

M&Aを行うかどうかは別として、磨き上げを行うことは、後継者に事業を円滑に承継するための準備でもあります。磨き上げは、100年企業を創り続けることをビジョンのひとつに掲げるTOMAだからこそ、M&Aにとらわれない広い視野でご提供できるサービスのひとつです。

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