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IPOとMBO

記事作成日2015/10/14 最終更新日2015/10/14

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MBOとは

MBOとは、Management Buyoutの略称で、経営陣による自社株式の買収を指します。株式公開している企業がMBOを行う場合、その会社は上場廃止となります。近年、IPOの件数は増加していますが、一方でMBOを行って、上場廃止とする企業も増加しています。

2005年にアパレル大手のワールドがMBOにより上場廃止したことを皮切りに、次々とMBOが成立しました。時代における傾向と、MBOメリット、デメリットを整理してみます。

MBOを行う理由

MBOは、敵対的買収を受けることを避けるための手段として、2005年頃から増加してきました。経営陣が全ての株式を市場から買い取ることで、買収を目論む外部資本から会社を守ることが可能となります。特に、中規模の利益率の高い企業で多くのMBOが行われました。その後の数年間は、MBOは一旦落ち着きましたが、2011年頃から再びMBOが増加してきています。

この頃から行われ始めたMBOは、敵対的買収を防ぐ目的ではなく、中長期的な視点で経営を行ないたいという経営陣の思惑が背景にあります。MBOにより、上場廃止することで、株主からの短期的な利益配分プレッシャーから開放され、企業経営をじっくり行うことが可能となります。また、上場を維持するコストを削減できるということもMBOの一つのメリットとなります。

一方で、MBOを行うことで、経営に対するチェック機能が低下することがある他、資金調達の面でも、上場時と比べると手段が限られる可能性があります。

IPOとMBO

IPOを検討されている会社にとって、MBOは真逆の行為であるため、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、IPOは様々なリスクを伴うため、上場後の会社の事業計画を明確にしておくことが必要です。それでもなおIPO後の会社がイメージと違ったといったことも起こりえます。

その時にはMBOを行って、もう一度非上場会社となり、1からじっくり経営を立て直すということも一つ視野に入れた上でIPOの計画を作ることもいいかもしれません。

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