この記事では「M&A」を成功させるために何をすべきかご説明致します。
M&A による事業承継
M&A による事業承継を成功させることができれば、オーナー企業の経営者は以下のようなメリットを享受することができます。
1. 事業承継問題が解決する。
2. 創業者利益を実現させることができる。
3. 役員退職金を受け取れる可能性が高い。
4. 連帯保証および担保提供が外れる。
そのため、M&A による事業承継を検討される場合は、事前に会社の内部管理体制を整えることが非常に重要となります。
内部管理体制の整備
M&A を円滑に進めるために必要となる内部管理体制の整備の具体例は以下の通りです。
1. 会社の収益源の確保
当然のことではありますが、M&A によりオーナー経営者が抜けた後でも、会社の収益力が落ちないようにしておかなければなりません。オーナー経営者が自分自身で抱えている取引先を既存の従業員に引継ぐこと、収益構造を従業員に理解させM&A 成立前から会社の利益を従業員が意識できるような会社風土を作ること等が考えられます。
2. 労務・雇用の円滑な引継ぎ
労務環境を整えることも非常に重要です。経営者が交代すると、従業員の中にも退職を希望する方が出てくることが考えられ、その際に過去の未払い残業代を請求されるというケースも少なくありません。そのため会社の就業規則等を整備し、予め労務債務発生のリスクを低減しておく必要があります。
3. 属人性の排除
会社のある業務に対し、一人の従業員しか関わっておらず、業務の中身もよく分からないという状況はなるべく無くしていく必要があります。事前に業務マニュアルを作成し、標準化しておくことで、バイサイド(M&A で会社を買う側)も安心してM&A を進めることが出来ます。
M&A を上手く行えば、オーナー企業の経営者にとっては非常にメリットが大きい事業承継となります。M&A による事業承継を御検討の方は、是非TOMA へご相談ください。