【日本がシュリンク化している?】
最近お客様とお話をしていますと、“日本はシュリンク(Shrink)している”(注:シュリンクとは英語で縮むもしくは小さくなるとの意味。市場縮小のことでしょうか)旨の話題を多く聞きます。私も気になっていたので、今回はシンガポールと日本の企業数を簡単に比較してみました。
【シンガポールと日本の統計】
まずシンガポールの統計です。ACRA(Accounting and Corporate Regulatory Authority、企業を監督し登記を管理している官庁)のBusiness Statisticsによると下記のとおり企業数は増加傾向にあり、4%程度の伸びを示しています。
年月 | 登録数 | 増減率 |
2014年2月 | 429,795 | - |
2014年8月 | 447,661 | 4.15% |
これに対し、日本の国税庁の会社標本調査結果によると、平成22年度から3年連続で減少しています。昭和26年からのデータを確認しましたが平成21年度分までは毎年増加していました。昭和の時代は増加率8%のときもありました。
年度 |
法人数 |
増減率 |
平成20年度分 | 2,597,108 | 0.35% |
平成21年度分 | 2,610,709 | 0.52% |
平成22年度分 | 2,580,354 | △1.16% |
平成23年度分 | 2,570,490 | △0.38% |
平成24年度分 | 2,525,984 | △1.73% |
法人数の比較からみると、日本がシュリンクしていることが裏づけられていることがわかり、ショックを受けてしまいました。シンガポールに居住しつつアジア各国も訪問している筆者の感覚としても、日本には活気を感じないときがあります。
日本市場の伸びが期待しづらいので、日本でオンリーワン、ナンバーワンを目指したり、海外市場に進出するなど、会社も個人も戦略をしっかり練るのがいいかもしれません。