[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]
【はじめに】
今回はシンガポールとマレーシアにおける新卒者の就職先人気ランキングと日系企業に対する課題をお話します。
【マレーシアの人気ランキング】
2016年の大学卒業者の人気就職先ランキング上位100社を見てみましょう。
詳細は下記のとおりです。
http://devtest.gradsingapore.com/ranking/ranking.aspx
トップ10には、マレーシアの銀行・外資系大手会計事務所・石油会社・航空会社・放送局が入っています。
マレーシア企業とともにヨーロッパやアメリカなどの外資系企業が多くランクインしています。
【シンガポールの人気ランキング】
2016年の大学卒業者の人気就職先ランキング上位100社を見てみましょう。
詳細は下記のとおりです。
http://singapores100.com/Ranking.aspx
トップ10には、外資系大手会計事務所・シンガポールの銀行・航空会社・空港・シンガポール行政庁(公務員)・石油会社・IT企業が入っています。
行政庁が多くランクインしているのが特徴ですが、マレーシアと同様、ヨーロッパやアメリカなどの外資系企業が多くランクインしています。
【日系企業は不人気】
マレーシアやシンガポールの大学生からみて、日系企業は人気があるのでしょうか?答えはNoです。
マレーシアでは、イオン・ホンダ・ソニー・ユニクロの4社がランクインしているものの、シンガポールではソニーのみしかランクインしておらず、さびしい結果となっています。
メーカーと小売業のみとなっているのも特徴的です。これらの日系企業は、“現地化”されている企業とも言えます。
【魅力的な日系企業になるためには?】
筆者は、マレーシアイオンの中心人物だった方が書いた本を読んだことがあります。
赤字続きのマレーシアイオンをどのように経営していったかが 書かれており、その中でマレーシア人スタッフをいかに動機付けさせるかについて書かれていました。数ヶ月から1年程度日本の店舗で働かせるなど、手間とお金をかけて人材を育成していました。
日本のやり方を押し付けるだけではなく、現地の従業員の性格や文化を上手に取り込んで、その地域ならではの経営をしているように読めました。
マレーシアやシンガポールの従業員は日本人従業員と大きく異なる労働観や価値観をもっていますので、これらに対応することが必要で、対応には少なくても10年以上はかかるのではないかと感じています。
近年ではユニクロが人気となっていますが、比較的短期間で現地化に成功しているように見えます。努力次第でどうにでもなるのかもしれません。
日本でも働き方改革と叫ばれ、人の管理について新たな局面を迎えています。外資系企業などの異なる文化を持つ企業の人材育成方法や管理方法をうまく取り込もうとする謙虚な姿勢が、成功への鍵なのかもしれません。
業種によって差異はありますが、企業経営に関して、人材の採用や育成は避けられない課題として認識されているかと思います。知恵と時間と多少のお金を費やせば日系企業も多くの外国人に魅力的に見える時代が来るかもしれませんし、日本人にもより多くの支持を受けるかもしれません。
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