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シンガポールに進出するメリットとデメリット

記事作成日2017/02/01 最終更新日2017/02/01

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[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]

シンガポールに進出するメリットとデメリット

少子高齢化のスピードが世界で最も早く進んでいると言われている日本。
このような背景からも国内だけではなく、海外も視野に入れたビジネス展開が今後ますます求められると言えるでしょう。

グローバルなビジネス展開において、シンガポールを拠点の1つとして選択する日本企業が多くあります。
シンガポールに進出するメリット・デメリットはどのような点にあるのでしょうか。

■シンガポールとはどのような国?

シンガポールは、正式にはシンガポール共和国と言います。
面積は約719㎡㎞で、東京都23区と同じくらいの広さで、人口は2015年現在で約554万人となっています。

決して広いとは言えない国土の中に、多民族、多宗教であることもシンガポールの特徴です。
国語はマレー語で、公用語として英語や中国語も用いられています。
世界各国から企業がシンガポールに進出しています。

■シンガポールへ日本企業が進出するメリットとは?

東南アジア諸国連合(ASEAN)にも加盟しているシンガポールは、アジアの経済成長を牽引する国の1つであり、地理的な面においても有利でアジア地域の中心に位置しています。
シンガポールの玄関口であるチャンギ国際空港は、様々な航空路が乗り入れるアジアのハブ空港として高い知名度、利便性を誇っています。

英語が世界のスタンダードとなっており、グローバル展開には欠かせない要素の1つです。
その点でシンガポールは、公用語の1つとして英語が使われている点も大きなメリットと言えるでしょう。

海外への渡航・滞在にあたって注意すべきポイントや治安情報などが外務省から公表されていますが、シンガポールは「危険情報」に該当していません。
アジア各国の中で治安が良いと言われている点も、企業進出の後押しになっていると言えるでしょう。

■魅力的な税制面のメリット

国内外を問わずビジネスを展開する上で重要なポイントになるのが税制面です。

日本の法人税実効税率は、平成28年度において29.97%、一方のシンガポールは17.00%と大きな違いがあります。
また、株式などの譲渡時に発生する差益に対して課税されるキャピタルゲインについては、シンガポールにおいては個人・法人を問わず非課税となっています。

シンガポールは、税制面においても日本と比較すると大きな違いがあることがわかります。

■デメリットはどのような点にあるのか

事業を展開するには、人件費やオフィスや設備などの維持費などのコスト面を意識することが非常に重要になります。
アジア各国は日本と比べると物価が安いことが魅力として挙げられますが、シンガポールにおいては物価が高いため注意が必要です。

また、外国企業に対する就労ビザの取得とその更新基準が2017年1月改正により厳しくなっている点も、人件費に影響することからデメリットとして挙げられるでしょう。

国策として積極的に海外から個人や法人を受け入れながら、経済成長を図ってきたシンガポール。
税制面など海外でビジネスを展開する上で多くの魅力がある一方、デメリットもあります。
国際情勢は日々変化を遂げているため、スピード感を持った情報収集がポイントになると言えるでしょう。

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