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リバースインテグレーションとは?

記事作成日2018/05/11 最終更新日2020/05/28

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◆リバースインテグレーションとは?

M&Aにおけるリバースインテグレーションとは、自社事業よりも規模が大きい会社や独自の強みを持つ会社(以下、被買収会社)を買収し、被買収会社のブランド、技術、オペレーション、さらにはマネジメントを最大限活用するため、自社事業を被買収会社傘下に統合することを言います。
リバースインテグレーションは、成長戦略としていち早くM&Aのシナジー効果を取り込む経営統合施策として注目されています。

◆リバースインテグレーションのプロセス

M&Aが企業活動にもたらす成果の度合いは、PMI(Post Merger Integration)と呼ばれるM&A成立後の統合プロセスの巧拙によって決まると言われますが、リバースインテグレーションは、まさにそのPMIの進化系だと言えます。
通常、PMIでは株式取得などの資本統合を経て、定款の変更、買収会社への連結対応などを行い、被買収会社を自社の一事業部門として統合します。
リバースインテグレーションのプロセスは、ここから特徴的なアプローチを採ります。次のステップにおいて、自社の対象事業を被買収会社傘下に統合し、事業のオペレーションは被買収会社に一任します。
これにより、最終的に自社事業が被買収会社傘下に入り、管理される側になります。
これは、買収会社が傘下の企業群で最も競争力がある会社に対象事業を任せる構造であり、M&Aにおけるシナジーを最も発揮しやすい体制であると考えられます。

◆リバースインテグレーションを想定したM&A

M&Aを検討する際に、これまでの企業価値評価や各種デューデリジェンスに加えて、リバースインテグレーションを想定したシミュレーションを行ってみては如何でしょうか?
奇抜なアプローチでもあるため、「買った側なのに、なぜ傘下に?」など、従業員の意識の壁こそあるかしれませんが、ノウハウを買うという観点では、最もシナジーを発揮しやすい手法とも言えます。

TOMAグループでは、デューデリジェンス等のM&Aを専門に行う部署がございます。もし買収等のM&Aをお考えの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

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