TOMAに依頼したきっかけ
中期経営計画セミナーに参加して以来15年のお付き合いです
きっかけは2010年に参加した「中期経営計画セミナー」です。セミナー参加時に弊社の担当となり、中期計画を一日がかりで一緒に策定していただいた五島さんとは、それ以来の長いお付き合いです。
セミナー参加後、経営コンサルを含む税務会計の顧問契約を結びました。5年前からは、従業員へのヒアリングを通じ組織が抱える課題をあぶり出す「組織診断サービス」も定期的にお願いしています。
税務会計業務については、それまで依頼していた税理士さんは書類上の処理がメインでコンサルティング的な視点がなかったことから、TOMAさんと顧問契約を結びました。
コンサルティング依頼前の課題
個人の力はあるが、もう少し組織としてのまとまりが欲しかった
弊社は主に、地図や医療など社会インフラにかかわる各種コンピュータシステムの開発を行っています。
コツコツとプログラミングを行う地道な作業が多く、社員はそうした個人で取り組む仕事には高いパフォーマンスを発揮しますが、組織のまとまりという点では少し課題を感じていました。
社長の私としては、個人の力だけでなくチームで成果を出す組織へと変えていきたかった。でも、そんな私と社員の間ではギャップがあったようです。
お家で携帯ゲームをやるのが好きな社員に対して「外に出てみんなで野球しようぜ!」と社長が声がけしている状態ですね、と五島さんは分析されていましたが、そんな組織を変えていくために、まずは組織を構成する社員ひとり一人とコミュニケーションを深めることから始めました。
社員の本音を引き出すのは難しい
1on1ミーティングを行ったり、社内駅伝大会といったレクリエーションを企画するなど、社長の私が音頭を取って、コミュニケーションを深める取り組みを進めてきました。
ただ、結局は社長と社員。職位上の壁を乗り越えて本音を引き出すのは難しく、例えば1on1をやっても一方的に自分の想いを伝える場になっていました。
組織診断コンサルティングを実施
そうして孤軍奮闘している最中、五島さんから提案をいただきました。社員アンケートに基づく「組織診断」を実施して、まずは今の組織の状態を可視化しては? というものです。
<TOMAの組織診断サービスとは> |
組織目標の浸透度や職場風土・上司のふるまい、人材開発・育成制度、人事評価・給与など様々な観点から70を超える質問を社員に問いかけ、 ①業務を楽しんでいるか? ②元気に働けているか? ③この組織に所属して明るくいられるか? ④前向きになれる待遇になっているか? という切り口で意識調査を行い、組織の状態を診断し改善策を考えるコンサルティングサービスです。 詳しくはこちら「組織診断サービス」をご覧ください。 |
正しい現状理解なしには正しい施策も打てません。自分なりに試行錯誤していましたが、一度、TOMAさんという第三者の立場から客観的に組織の状態を診断していただくことも有効だと思いました。
組織診断コンサルティングの効果
社長と社員の考え方のギャップがわかるように
そうして実施いただいた組織診断も今年(2024年)の春で5回目になりますが、手ごたえを感じています。
例えば様々な項目で「あるべき理想」と「現実」のギャップを社長と社員それぞれの視点から点数化するAs Is/To Be分析というものがあります。私と社員の中で意識や考え方が同じもの、逆にギャップが存在するものが客観的数値として把握できるようになりました。
こうして組織の状態を数値化し課題抽出することで、タイムリーに施策を打ち、効果測定を基にPDCAを回していけるようになりました。それも、このような第三者の立場からの客観的な診断があって初めてできることだと感じています。
以前のように、社長の私が孤軍奮闘しているような状況ではなしえないことだった思います。
企業風土を4色で色分けする分析は的を射ていた
また、「会社風土の4色診断」という分析もしていただきました。ユニークな分析ですが、とても的を射ていました。
これは、働きがいと働きやすさの二軸で組織風土を数値化し、ホワイト企業・ブラック企業・レッド企業・ブルー企業の4つに分類するというものです。
ホワイト:満たされている 働きがいも働きやすさも安定した状態 レッド:やりがい搾取 働きがいはあるが働きにくさを感じている状態 ブルー:ぬるま湯 働きやすいが働きがいは少ない状態 ブラック:要改善状態 働きがいも働きやすさも不足している要改善状態 |
この分類では弊社はホワイト企業という分類でした。つまり、働きがいも働きやすさも充足している健全な企業であるとの診断です。
この結果を私なりに分析すると…
創業期からしばらくは、社長自らが昼夜問わず働き周囲がそれについてきた「レッド企業」でした。それでは良くないと業務効率化などで働き方を変え、働きがいよりも働きやすさの方を重視する「ブルー企業」の方向にシフトしてきました。その結果として、現状のホワイト企業という診断になったのだと思います。
4色のバランスを取りながら組織運営していくことが重要
ホワイト企業であるとの診断はもちろん悪くないと思います。
一方、これまでそうしてきたように、組織の成長に応じて、時には、”ホワイト”な現状よりさらに働きがいを感じられる「レッド企業」の方にベクトルを向けることや、逆に、働きがいよりも働きやすさを重視する「ブルー企業」の方にシフトしていく、そういった意識的なコントロールが必要だとも思います。
企業は決して単色ではなく、ホワイト・ブルー・レッド・ブラック4色の要素がそれぞれ存在しており、そのバランスを取りながら組織運営していくことが大事だと、この結果を見て改めて感じました。
このような組織育成面でのコンサルティングや、毎月の安定した税務会計面のご支援のおかげで、ここ3期連続で増益を記録しています。ありがとうございます。
TOMAおよび担当コンサルタントの印象
明るく楽しく元気で前向き…の経営理念に共感しています
TOMAさんは経営理念で「明るく楽しく元気で前向き」を掲げていて、私もその考えに共感しています。会計事務所やコンサル会社が持たれがちな“暗い・とっつきにくい”といったイメージを良い意味で裏切っている会社だと思いますし、その経営理念に私も学ばせていただいているところは多いですね。
レポートも褒め言葉も具体的でわかりやすい五島さん
組織診断を担当いただいた五島さんとはもう15年近いお付き合いになります。先程の4色診断を始め様々なレポートを提出いただいていますが、その分析や言葉の一つ一つが明確で分かりやすいです。
また、例えば月次の経営業績について「前期と比べて○○の数値が改善されていて素晴らしい」など、具体的根拠を示して褒めて頂けるので、経営者としてのモチベーション維持にもつながっています。経営者をしていると、誰かから褒められる機会がほとんど無いので…(笑)
経理社員と信頼関係を築いてくれている徳永さん
また、税務会計をサポートいただいている徳永さんも、レスポンスが早く、また間違いが許されない会計処理をきちんとやってくださっています。
経理社員が育児中でもあり、負荷がかけられないところをサポートしていただき助かっています。経理担当とのやり取りを見ていても、信頼関係が築かれているのを感じています。
TOMAに期待することと今後の展望
TOMAさんの経営手法を学び、更なる成長を
経営コンサルを含む税務会計の顧問を長くお願いしていますが、その間、停滞期を乗り越え、ここ数年は安定した業績をあげることができています。
この流れをうけ今後は、会社の規模を大きくする、つまり成長する方向にシフトしていきたいです。
以前TOMAさんのサポートで作った5か年経営計画でも成長を謳っていたのですが、ようやくチャレンジできる時が来ました。今後の成長に向け、税務会計はもちろん、中長期の経営計画についても引き続きお手伝いいただきたいと思います。
税務部門と経営コンサルは密接に繋がっていますし、双方のコンサル部門が連携して対応いただけるのは本当に力強いです。MBO(Management by Objectives=目標を用いた管理制度)などTOMAさんの経営手法をお手本にさせていただいている部分も多くあります。
今後さらにTOMAさんから学んでいきたいです。これからもよろしくお願いします。
※本記事の会社名、役職等は公開日時点のものです。