TOMAに依頼したきっかけ
代表取締役社長 新保 雅敏様
藤間会長と青年会議所で親しくなったことがお付き合いの始まりです。本格的に経営の相談をしたのは1990年代半ば、経営者だった父から今の事業をどう引き継ぐか悩んでいた時期でした。就業規則や定款の変更、株式の承継などについて専門的なアドバイスをいただき、良い形で事業承継ができました。
そして今回、私自身が次世代への事業承継を考える時期になり、藤間会長の勧めで「ファミリー憲章」を作成していただくことになりました。
| ファミリー憲章とは | |
![]() | 家族の価値観、行動規範、事業承継に関するルールなどを文書化(理念、役割分担、株式承継の指針などを含む)した、ファミリービジネス経営の指針です。 家族の間で世代を超える固い約束・決まりごととしての合意文書であり、家族の心をひとつにして想いを共有し、会社の発展を支えます。 |
ファミリー憲章を作成した理由
事業承継の「最初の一歩」として
新保 雅敏様
事業承継の準備をせねばという焦りはありましたが、具体的にどう進めればいいのか答えが出せずにいました。
まずは遺言書を…とも思いましたが、いざ作るとなると覚悟が必要で、最初の一歩が踏み出せなかったのです。そんな時、“取り組みやすい”事業承継対策としてファミリー憲章の作成のご提案をいただきました。
ファミリー憲章をベースにして、次のステップで遺言書を作っていくのが良い流れかなと思いました。

専務取締役 新保 とし子様
私たちには3人の息子がいますが、事業承継についてはこれまで方針を決めかねていました。経営者としての判断が必要な一方で、親だからこそ分かるそれぞれの個性があり、また親としての情も入りますので…。
そんな中、藤間会長から「いつ何が起こるか分からない。その時のためにきちんと準備しておかなくてはいけない」と背中を押してもらい、事業承継準備の第一歩としてファミリー憲章の作成をお願いすることになったのです。
ファミリー憲章作成がスタートして
新保 とし子様
作成にあたっては、月に一回ほど面談し、全部で5回ほどじっくりとヒアリングをしていただきました。対話を重ねる中で考え方が整理されてきた実感がありました。
新保 雅敏様
こちらの準備ができておらず、宿題の期限を守れないことも多々ありましたが、コンサルタントの陣内さんたちが気長にリードしてくださいました。
対話の中からファミリー憲章の文言が生まれていき、「やらされている」ではなく「一緒に作り上げていく」という前向きな姿勢になれました。
背中を押してもらったおかげで、先延ばしにしていた事業承継の準備も一歩一歩進んでいったと思います。
完成したファミリー憲章の表紙

事業承継についての考え方などが約20ページに亘り盛り込まれている。
完成したファミリー憲章への感想
いつでも立ち返ることのできる「軸」ができた
新保 雅敏様
作成の過程で気持ちや考え方の整理ができ、事業承継について現実的に考えられるようになりました。これまで曖昧だったものが言語化されました。
新保 とし子様
今後の新保家・HOURAIYA Groupのあり方について、家族・経営者として考え方の「軸」を見つめ直すことができました。息子たちも、今後何かあった時にその「軸」に立ち返ることで、迷わずにあるべき行動が取れると思います。
常に感謝と思いやりの心で、相手の立場に立って考える。当たり前の「良い生き方」が次の世代にも伝わればと願っています。

100年以上の歴史に感謝と敬意を
新保 とし子様
明治時代、祖先が新潟から六本木に進出して以来、新保家・HOURAIYA Groupとして私たちには100年以上の伝統があります。長い歴史の中で築き上げてきたものに感謝し、敬意を持ってほしい。ファミリー憲章に強く込めた想いです。
新保 雅敏様
私たちのビルが建つ六本木は戦争で一帯が焼け野原になり、そこから皆の力で復興してきた歴史があります。この地で、地域との共存・共生を図りながら過ごしてきました。歴史や地域とのご縁を大切にしてほしいです。

もらえるありがたさを感じてほしい」
茶道と経営に息づく「察する心」
新保 雅敏様
私は茶道が趣味ですが、茶道と経営には共通点が多いと感じています。茶道にはお茶碗の持ち方一つにも目の前の相手への敬意や思いやりが込められています。言葉を発さずとも、それぞれの所作で意思疎通を図る「察する心」が大切です。
新保 とし子様
イギリスの会社で働いていたころ、上司に言われた “Think ahead”(先を考えろ)という言葉とも通じます。察すること、先を読むことは、経営でも家族関係でも非常に重要です。
茶道は人間関係を円滑にするためのコミュニケーションツールです。TOMAさんは、こうした我が家ならではの考えも深く理解し、ファミリー憲章の中にうまく盛り込んでくれました。
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完成したファミリー憲章の今後について
ファミリー憲章に照らして、各々がベストな生き方を模索してほしい
新保 雅敏様
これから完成版を息子たちに見せるところです。彼らがどう受け止めるか、楽しみでもあり、正直なところちょっとドキドキしています(笑)。
といっても、息子たちに何かを押し付けるつもりはありません。息子たち個々の考えはあると思いますが、このファミリー憲章という「軸」に照らし合わせて、自分にとって一番良い生き方を考えてほしいと願っています。
新保 とし子様
ここに書かれていることのほとんどは決して特別なことではなく、今までの教育で子供たちに伝え続けてきたことです。
それを改めて明文化し、「事業承継」や「家族のこれからの生き方」の視点を加えて整理しファミリー憲章という形に残したのはとても意義のあることです。

ファミリー憲章を幹として、新保家・HOURAIYA Groupという大樹を育ててほしい
新保 とし子様
もちろん、時代に合わせて変えていくべき部分もあるでしょう。ただ、基本的な心持ちや軸となる部分は変わりません。変えるべきは変え、守るべきは守る。そうやって、3人で仲良く考えながら未来へ進んでほしい。親としての偽らざる願いです。
新保 雅敏様
その変わらない軸を「幹」として、息子たちが個性を生かして「枝葉」を伸ばしていってくれることを期待しています。それが総体となって、新保家、そしてグループとしての「大きな樹」が育っていくと信じています。

茶道教室など和の文化の拠点としても親しまれている。
TOMAの印象と今後への期待
新保 とし子様
担当してくださったTOMAのお二人は、本当に素晴らしいコンビでした。こちらの準備が間に合わず、ご迷惑をおかけしたこともありましたが、決して嫌な顔一つされず、上手にリードしてくださいました。おかげで、最後までやり遂げることができました。お二人でなければ、ここまで納得のいくものは作成できなかったと思います。
新保 雅敏様
ファミリー憲章という大きな土台ができましたが、これで終わりではありません。憲章を更に良いものにしていき、具体的な事業承継の部分や、その後の人事・経営ノウハウについてもサポートをお願いしたいと考えています。今後も頼りにしています。
※本記事の会社名、役職等は公開日時点のものです。




