ChatGPTの登場以降、急速に生成AIの普及が進んでいます。企業活動においても生成AIのインパクトは大きく、多くの企業がその活用を検討しており、すでに一部の企業では業務での利用を始めています。
一方で、生成AIに関してはセキュリティへの不安や、法整備が追いついていないという課題もあり、慎重な姿勢を取る企業も多く見られます。
この記事では、そうした生成AIの活用について解説するとともに、懸念点を払拭する株式会社SUPERNOVAが提供する生成AIサービス「Stella AI for Biz」を紹介します。生成AIを業務で活用することを検討されている企業の方は、ぜひ記事をご覧ください。
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目次
生成AIは業務でまだまだ活用されていない?
昨今、生成AIに関するニュースは連日目にするような状況ですが、前述したような懸念があるためか企業が業務で活用する事例はまだ多くありません。
なお、総務省が2025年7月に発表した資料「令和7年版情報通信白書(概要)」によると
生成AI活用する方針を定めている企業の比率(2024年度調査)は、約50%。2023年度調査(約43%)より増加。今回調査した他国と比べ低い。
引用:総務省「令和7年版情報通信白書(概要)」
という数字が出ており、前年よりは増加傾向にあるものの、他国と比べると低いという結果になっています。
不確定要素が多く導入・活用に踏み切れない
企業が生成AIの導入・活用に踏み切れない理由としては、さまざまな要因が考えられますが、進化を続けている分野であるため、不確定要素が多すぎるという点が大きな要因ではないでしょうか。特に企業での導入において、仕様や状況が変化することは好ましいことではありません。
また、ツールを実際に使用することになる従業員の方からは、「使い方がよくわからない」といった操作に関する不安や、「既存のツールから新しいツールにわざわざ変更したくない」といった、新しいサービスへの抵抗感があるという意見をよく耳にします。
以上のような点から、生成AIサービスの活用について懸念があるため、経営者は導入したいと考えていても、導入が難しいというケースがあります。
生成AIを導入しても活用率が低い理由
障壁を乗り越えて生成AIを導入した企業においても、活用率が上がらないというケースがあります。 この問題を解消するには、日常業務に役立ち、かつ生産性の向上を実感できるサービスである必要があります。ほかにも、サービスを簡単に使えるという点も、利用率の向上には大きく寄与します。
「Stella AI for Biz」とは
2025年6月16日にリリースされた「Stella AI for Biz」は、複数の生成AIをセキュリティを担保したうえで利用できるサービスです。 サービス提供元のSUPERNOVA社は、ドコモグループの社員アイデアを事業化する新規事業創出プログラム「docomo STARTUP™」から誕生し、その後スピンアウトした企業です。
「Stella AI for Biz」の特徴
「Stella AI for Biz」の特徴としては、利便性、複数のAIサービスの利用が可能であること、端末やアプリケーションごとに最適化されたインターフェース(操作画面)、コストパフォーマンスなどが挙げられます。
「Stella AI for Biz」の機能
テンプレートの作成
利便性についてはテンプレートの存在が挙げられます。
ChatGPTを例に挙げると、活用する際には指示(プロンプト)を与えて実行しますが、このプロンプトを一から考えるのではなく、指示をあらかじめテンプレート化し、利用目的に応じてテンプレートを選び、最低限の入力項目でチャットを開始することができるようになっています。
この機能により、生成AIから最適な結果を得るまでの時間を大幅に削減することが可能です。また、このテンプレートは社員間で共有することもできるため、例えば他の社員が活用して効果を発揮しているテンプレートを横展開することが容易に行えます。
複数のAIを一つの契約で利用できる
「Stella AI for Biz」では複数のAIを横断して利用することが可能です。これにより、複数のサービスを個別に契約・管理する手間が軽減されます。
現在、生成AIにおいてはGPTだけでなく、GeminiやClaude、Grokなど複数のサービスが登場しており、それぞれ微妙に異なる結果を返します。
特に画像生成AIにおいては、その違いが顕著に現れます。 例えば、テキスト生成にはGPTを使い、画像生成にはGrokを使いたい場合、これまではそれぞれのサービスと個別に契約する必要がありましたが、「Stella AI for Biz」を利用することで、ひとつの契約で両方をカバーすることができます。
拡張機能
「Stella AI for Biz」では、PCだけでなくスマートフォン向けにも最適化されており、iOS/Android OSでも利用が可能です。
拡張機能としても利用が可能で、Microsoft向けの拡張機能「Stella Extension for Biz」を使えば、Word/Excel/PowerPoint上でアプリを切り替えることなくAI機能を利用することが可能になっています。
WordやPowerPointでは、要約、翻訳、編集、解説、改善などのアクションを指示を入力することなくワンクリックで行うことができ、Excelでは独自のAI関数が用意されているなど、アプリケーションごとに実務に応じたカスタマイズが施されています。
高いセキュリティ
「Stella AI for Biz」のセキュリティについては、入力されたデータがAIモデルの学習に利用されない点や、日本国内リージョンのサーバーが使用される点などが特徴です。
特に前者の「AIモデルの学習に利用されるのではないか」という懸念については、気にされる方も多いと思いますが、その点、「Stella AI for Biz」では学習に利用される心配はありません。
業務における活用例
「Stella AI for Biz」の機能を活用することで以下の業務を効率化することが可能です。
企画書や提案書、議事録の作成
例:PowerPointを立ち上げた状態で生成AIを使い、ブラッシュアップを行う
参考:SUPERNOVA社「PowerPoint資料を“ワンクリック”でブラッシュアップする「Stella Slide」を提供開始」
メール・メールマガジン文面の作成
例:要約・翻訳・編集・解説をワンクリックで実現
参考:SUPERNOVA社「Stella Document」
マーケティング資料やプレスリリースの作成
例:Excelに入力されているデータを分析・要約する
参考:SUPERNOVA社「Stella Sheet」
「Stella AI for Biz」の料金
「Stella AI for Biz」の料金は次の通りです(2025年7月2日時点)
初期費用:無料
月額料金:税込2,178円(最低契約期間3ケ月)/ID
※使い放題のAIモデル「Gemini 2.5 Flash」「GPT-4.1 mini」は、無制限で利用可能。「Claude Sonnet 4」は終了期間未定で、無制限で利用可能。その他のAIモデルは、毎月付与される150クレジットを使って利用可能。クレジットを使い切っても、使い放題のAIモデルは利用可能。
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生成AIの業務活用を進めるには
生成AIを業務で活用するためには、導入段階で「生成AIにすべてを任せよう」としないことが重要です。
その理由としては、導入前に過度に検討事項を増やしてしまうと、社内での調整や判断に時間がかかり、結果として導入そのものが停滞する可能性があります。
まずは、特定の業務に対象を絞り、実際に生成AIを試すことが良い方法です。実際の運用を通じて、生成AIが業務にもたらす効果や、運用上の課題が具体的に見えてきます。そして得られた知見は社内で共有し、関係者の意見を取り入れながら、活用範囲を検討します。
このように段階的に導入を進めることで、無理なく社内に定着させることができます。この進め方については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
まとめ
生成AIの技術は目覚ましく今なお進化を続けており、業務での活用が必須となる時代も、そう遠くはないと考えられます。そのため、AIサービスの業務への導入・活用は、今後積極的に取り組むべき重要なタスクです。
TOMAでは、生成AIツールの導入支援にとどまらず、業務全体の改善まで含めた支援が可能です。そのため、業務改善を進めながら、どの業務や部署に生成AIを導入するのが適しているかといった点も含めて、お客様の業務全般における課題解決をサポートいたします。
生成AIの導入に加えて業務の改善をお考えの方はぜひTOMAのサービスをご検討ください。サービスの詳細は以下よりご覧いただけます。
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