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IT経営のススメ ~IT導入補助金とは~

記事作成日2017/04/11 最終更新日2023/03/10

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平成28年度第2次補正予算案で100億円の補助金事業の実施が決まりました。一次公募は平成29年3月で終了し、二次公募は平成29年3月中旬から平成29年6月30日で予定されています(平成29年3月1日時点)。今後も継続的に募集される予定です。

◆IT導入補助金とは?

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等がITツールを導入する経費の一部を補助することで、中小企業・小規模事業者等の生産性の向上を図ることを目的としています。中小企業・小規模事業者等が行う生産性向上に係る計画の策定や補助金申請手続等についても、ITベンダー、サービス事業者、専門家等の支援を得ることで、目的の着実な達成を推進する制度となっています。

◆対象となる会社、サービスは?

「中小企業等経営強化法」で規定されている資本金・従業員規模の一方が規定の数値以下である事業者を対象としています。対象となるサービスは、IT導入支援事業者が、あらかじめ事務局の承認を受け、事務局のHPに補助対象サービスとして公開されたITツール(ソフトウエア、サービス等)が対象となります。

【補助対象となる経費】

(1)初期導入費用(ソフトウェア、導入コンサルティング料等)
(2)1年分のクラウドサービスの利用料等

【補助金額について】

補助対象経費の区分に対し補助率を乗じて得られた額の合計について、補助上限・下限額の範囲内で補助されます。

◆IT導入の際に注意すべき点

システム導入をした際に得られる費用対効果を明確にすることが重要です。費用対効果は、導入後に短縮できる時間に人件費を掛け合わせ算出します。
例えば、毎日の作業が1時間短縮され、作業者1人当たりの人件費が2000円、作業者が5人である場合、毎月の削減効果は
1時間×20日×2000円/時×5人=20万円/月 と算出できます。
事前にシミュレーションをすることで、システム導入失敗のリスクを避けることができます。