移動年計とはどんな手法?
決算は通常年1回です。月次、四半期、中間決算を行うケースもありますが、1年未満を対象としています。1年間のうちでも「業績がいい月」と「業績が悪い月」が存在しますが、こうした数値変動の傾向を捉える手法として、移動年計があります。
移動年計は月毎でも集計できる
移動年計を月毎に集計すれば、会社の数値異変の早期発見に繋がります。早めに気付くことで有効手段を考える時間ができます。通常の決算では、1年に1回健康診断を行っているようなものですが、移動年計を月毎に行えば、毎月健康診断を行うことになります。
移動年計のオススメの使い方
移動年計を作成するには、最低でも2年分の数値が必要です。売上高の他、粗利、固定費、経常利益でも移動年計を作成することが出来ます。また、取引先別売上や、担当者別売上、商品別売上などで移動年計を見ることも有効です。特に担当者別売上は、常に過去12ヶ月で評価できますので、決算月が近くなり、目標を達成したことで気を抜きがちな担当者への刺激になります。
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