今回はものづくり補助金の一部である「クラウド利用費」について考えます。この「クラウド利用費」は画期的で、今までものづくり補助金の採択のほとんどが製造業を占めていたのに対し、ウェブなどのITを活用した事業拡大にも、ものづくり補助金が適用できるようになりました。「平成28年度補正 革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金【公募要領】」より、クラウド利用費に該当する内容をまとめてご紹介いたします。
◆クラウド関係の補助金として算定できる経費
【初期費用】
・自社保有でないサーバーの初期設定
・アプリケーション開発費用(提案した事業内容に沿っている事)
・データ移行費用(提案した事業内容に沿っている事)
・アプリケーションのカスタマイズ費用
・アプリケーションのマニュアル作成費用
【ランニングコスト】
・自社保有でないサーバーの利用料
・アプリケーションの利用料
・上記へ接続するための通信費(提案した事業内容に沿ったサーバ
ーへの接続や、アプリケーションへの接続に対しての通信費に限る)
・アプリケーションのサポート経費
◆クラウド利用費の経費明細表について
・事業に要する経費(税込み)
・補助対象経費(税抜き)
・補助金交付申請額(補助対象経費 × 2/3以内、税抜き)
・積算基礎(事業に要する経費の内訳、税込み)※
(※積算基礎には、導入しようとする機械装置の名称、型式、単価、数量などの経費の内訳を記載。)
◆クラウド利用による補助金の合格事例
現在までに以下のような合格事例があります。
・行動予定、シフト管理のシステムパッケージ化・クラウド化
・クラウド導入によるレンタルオフィスの利便性の向上
・情報分析結果をクラウドサービスを利用して提供する事業
・国外へのスマートフォンアプリの展開と、運用支援サービスの開発
◆まとめ
IT分野は近年ものづくり補助金で注目されている事業の一つです。主だった補助金の合格事例はクラウドサービスやアプリの開発でしたが、今後は様々な事業が対象になると予想されます。
当社では、中小企業を中心にコンサルティングし、合理化してきた実績があります。是非一度ご相談ください。