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改善アイデアを出す

記事作成日2019/03/26 最終更新日2019/03/26

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◆改善は計画的に

これまでは業務における改善ポイントを探すための方法や、考え方・視点について解説してきました。業務の棚卸しやABC分析、ワークサンプリングや日報調査といった作業・調査によって問題点が浮かび上がったら、実際に改善策を講じる段階です。しかし、何の計画性もなく、行き当たりばったりの改善はおすすめできません。

改善策を講じるには、現状よりも効率化を図るのはもちろん、ミスが起きにくい手順や方法を考える必要があります。また一つのアイデアにこだわるのではなく、たくさんの改善案を出して、協議を繰り返し実施可能な最善策を模索しましょう。アイデアを出すのが苦手という人も少なくないと思いますので、今回からはアイデアを出す方法をご紹介していきます。

◆改善策を出すための準備

より効率的な改善策を出すために必要なのは「柔軟な発想力」です。常識にとらわれないアイデアを出す自由な発想を出すためには、「こんな意見を出したら怒られるかも」、「現実味がなさすぎてバカにされるかも」、「今あるルールからはみ出してしまう」といった固定観念は一度捨て去りましょう。このマインドを、会議に参加する「全員」が共有してください。そうすればどんな意見が出ても肯定的に捉えることができます。一人でも頭の固い人がいると(特に上司)、とたんに意見が出なくなってしまう可能性が高いです。

■頭を柔らかくするために意識したいこと

1.現状の社則を一旦忘れてみる

2.コストを気にしない

3.「できないかも」は考えない

4.どんな意見も「恥ずかしい」と思わない、発案者に思わせない

5.「ちょっとふざけすぎ?」といった遊び感覚、面白さも

6.ラクをする方法を全力で考える。

7.物事を裏から考える「逆転」の発想

味の素が、調味料の売上を上げるために、味を工夫するのではなく、「調味料の出る穴を大きくした」というのは有名な話です。どうすれば新しい調味料を買ってくれるのかではなく、どうすれば調味料が早く無くなるかという視点で改善案を出す。発想の切り替えが大切なのです。

◆改善策はみんなで作り上げる

1人で解決案を完成させる必要はありません。自由な発想の中から出たグッドアイデアをみんなで肉付けして、ベター・ベストな改善案に昇華させていけばよいのです。