その経理の仕事は本当に必要な仕事ですか?
事業をしていれば必ず必要なのが「経理」に関わる仕事です。そのため、会社が少し大きくなると必ず専任の経理担当や部門が置かれるものですが、その仕事は果たして本当に必要なものなのか、そろそろ考え直した方がよい時期です。
実は今、「業務を楽にする」発想で作られた会計システムが、単に経理部門にとどまらず、お金に関わる仕事すべてを何倍も楽にする変革をもたらしつつあるのです。
数年前に「人工知能(AI)技術の発達によって今ある仕事の半分はなくなってしまう」という未来予測が話題になったことをご存じでしょうか。経理の仕事は実はその「なくなる」ものの1つであり、しかもそれは近い将来ではなく既に進行しているのが現実です。
経理の仕事のうち具体的になくなると予想されているのは入金消し込みや仕訳入力、記帳代行といった「大量に発生する単純作業」がその代表的なものです。
単純作業と言っても仕訳入力には経理知識が必要ですが、現実に多くの企業の経理事務で発生する仕訳の大半は同じ性質の取引が繰り返し起きるものであり、そのほとんどをAIによって処理することが可能なのです。
クラウド会計ソフトが経理の仕事を激変させる理由とは
そもそも経理の仕事というのは、会社の中のさまざまな活動の「お金」に関わる情報を集めて「会計の考え方に沿って再構成して処理する」ものです。「情報を集める」時に今までは膨大な転記作業が発生するうえに、その作業を行うときには会計の知識が欠かせなかったため、専任の経理担当者を何人も必要としていました。
ところが現在はクラウド会計ソフトの出現によってその前提が大きく変わっています。2013年にサービスを開始したクラウド会計ソフトfreee(フリー)を使うとたとえば入金消し込みはほぼ自動で処理されてしまいますし、経費精算に必要なレシート類もスマートフォンのカメラで撮影すると自動的に金額を読み取って店名や仕訳まで入力してしまう機能があります。
しかもfreeeはクラウド型サービスですのでオンラインでどこからでも利用できるため、社員が出先でレシートをもらったその場で簡単に経費入力をすることができるので、その点でも経理担当の手間がかかりません。
そもそも「お金に関する情報」は仕事をしたときに発生するものですから、仕事の現場で担当社員が入力すれば最も無駄なく迅速に処理できます。このためfreeeは一般の社員が業務の中で使えるように作られており、それもまた「経理いらず」を実現できる大きな要因となっています。