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シックス・ハット法でより有効な意見を出す

記事作成日2019/04/04 最終更新日2019/04/04

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「シックス・ハット法」とは水平思考(ラテラルシンキング)を提唱したマルタの心理学者、エドワード・デボノ氏が発明したアイデア発案法です。あまりにも意見がばらついて、まとまらなくなってしまったり、ブレーンストーミングやブレーンライティングで集まった意見を推敲したりする際に役立ちます。

  • 議論の方法

会議に参加するメンバーが6つの役割を担い議論を展開していきます。それぞれが異なる視点で問題と向き合うため、多角的な意見を出しやすくなるのが特徴です。では、どのような視点があるのでしょうか。

1.客観的視点(中立)
集めた情報や数値などのデータをもとに、事実に基づいたアイデアを考える人です。自分の個人的な意見や仮定をもとにした意見は出さないようにします。

2.感情的視点(直感)
実際に働いている現場には、データにはあらわれない負の感情が内在している場合もあります。働く人の感情面もフォローできる視点を素直な意見、アイデアを出す人です。

3.否定的視点(消極)
常にネガティブな思考を持って意見を発する人です。「その意見ではここが不十分」、「その意見を採用したらこんなリスクがある」など、批判的な目線で会議に参加します、

4.肯定的視点(希望)
否定的視点とは逆に、常にポジティブな思考を持ってアイデアを発する役割です。出た意見に対して、メリットを複数あげたり、大きな夢を語ったりと常に明るい思考でアイデアを発します。

5.創造的視点(革新)
否定的視点が出すデメリットをどうすれば解決できるか、肯定的視点の出した楽観的な意見をどうすれば実現に結びつけられるか、それぞれの意見を組み立てて現実的な解決案を模索します。

6.思考的視点(俯瞰)
会議全体を俯瞰し、体系的な意見を出します。出た意見をまとめたり、会議の進行もこの役割の人が行います。

シックス・ハットと呼ばれるのは、それぞれの役割に応じ客観的思考は白色・感情的思考は赤色・否定的思考は黒色・肯定的思考は黄色・創造的思考は緑色・思考的思考は青色と6色の帽子をかぶって行われたことに由来します。

実際の会議でこの方法を実践する場合、必ず帽子が必要というわけではありません。役割がわかればいいので、簡単な名札を利用してもいいでしょう。