就労ビザを取得して就労している外国人が、転職して勤務先が変わった場合、必ず然るべき手続きを取らなくてはいけません。
就労ビザとは
就労ビザとは日本国籍を持たない外国人が日本で就労するに当たって申請する査証のことです。就労ビザの申請には勤務予定の会社や団体との契約書や雇用条件通知書が必要となります。そのため、現在就労ビザで日本で働いている外国人が転職したい場合は、新たに就労ビザを取り直す必要が出てきます。
転職を希望する場合は、新しく勤務する会社が決まってからでないと、雇用先の会社や団体の契約書や雇用条件通知書が取得できませんので転職先が決まってから申請します。
転職による就労ビザの申請手続き
転職により職場を変わることになったら、就労ビザも再申請の手続きを取らなくてはいけません。以前勤務していた会社を退職してから、2週間以内に就労ビザ取得手続きを取るように定められていますので、転職先が決まったらすぐに手続きをしましょう。
就労ビザ申請の手続きに必要な書類
新たに就労ビザを取得するにあたって用意する書類がいくつか必要になります。まずは就労資格証明交付申請書という書類ですが、
これは勤務予定の会社と申請者本人の両方が記入する箇所がありますので、記入に漏れがないように用意しておきましょう。
また、前年度分の給与所得の額がわかる源泉徴収表、前の会社を辞めた時の退職証明書、パスポート、在留カードを用意する必要があります。
勤務予定の会社の法人登記簿謄本と決算報告書の提出も求められるのですが、法人登記簿謄本は発行から3か月以内のもの、決算報告書については最新のものが必要になります。ただし上場企業が新しい職場の場合は、これらの書類を提出する必要はありません。
さらに勤務予定の会社が用意する書類としては、雇用契約書、会社案内です。また、必須書類ではないのですが、雇用契約に至った理由などが書かれてある雇用理由書を添付したほうが、ビザ取得に有利に働きます。