概況
国・地域名から失業率まで JETRO基礎データ概況より抜粋
国・地域名:タイ王国 Kingdom of Thailand
面積:513,115平方キロメートル(日本の約1.4倍)
人口:6,408万人(2011年、出所:国家統計局)
首都:バンコク(タイ語名:クルンテープ・マハナコーン) 人口828万人(2013年、JETROバンコクスタイルより)
言語:タイ語
宗教:人口の約95%が上座部仏教、その他イスラム教(4%)、キリスト教(0.6%)など
実質GDP成長率(%):2.9(2013年)
一人あたりのGDP(名目) – ドル:5,674(2013年)
日系進出企業数:1,546社(2014年3月)
失業率(%):0.72(2013年)
自動車産業を中心に日本企業の進出が盛んです。GDP成長率2.9%は他のアジア諸国にくらべて低い数値です。失業率が1%未満というのはなかなかお目にかかれない低さです。地理的にはカンボジア、マレーシア、ミャンマー、ラオスに隣接しており、要所となっています。
タイの魅力(私見)
タイの魅力について、いろんな方に意見を求めました。皆さん口をそろえるのは、経済指標だけではタイを語ることは出来ないという点です。私も感じましたが経済合理性では説明できない良さがあります。日本語が通じやすい、物価が安い、日本食が美味しいなど、とにかく日本人の居心地がいいのです!
タイの魅力を箇条書きにすると下記のとおりです。
・仏教徒が多く、日本が最大の貿易国であることから親日的。
・道路の舗装率98%などインフラが比較的整備されている。
・地理的にASEANの真ん中。
・駐在員の生活環境が整っている。
タイの弱点(私見)
タイの弱点は人材不足と政治の不安定さであると考えます。特に人材確保の難しさは、失業率1%未満という数値が物語るように、他のアジア諸国の中でも際立っています。長期的に見ても中国とタイは2010年時点で15歳未満の人口が2割を下回っており(インドやインドネシアは3割前後、日本は13.2%)、良い材料はありません(UN, World Population Prospects: The 2012 Revisionより)。
タイの弱点を箇条書きにすると下記のとおりです。
・人の確保が難しく、人件費が高騰している。ずっと労働力不足のため労働者側が強い傾向がある。
・政治が不安定。GDPの成長を妨げたとの声も聞きます。
投資奨励法(Investment Promotion Act B.E 2520)など
タイは投資奨励法という有名な法律があり、BOI(Thailand Board of Investment)により法人所得税の免除・輸入関税の減免の税制上の恩恵の他、100%外資による法人設立が可能であり、また土地の取得が認められています。
投資奨励法の適用を受けない場合、別の法律として外国人事業法(Foreign Business Act B.E 2542)が適用され、業種によってはタイ国籍者もしくはタイ法人との合弁会社による進出が前提となってしまいます。
今回は詳細な説明は割愛しますが、進出を検討されている方は最新の法律等を確認する必要があります。
外国人の就労許可
タイにおいて日本人が駐在するには、非移民ビザと外国人雇用法に基づく就労許可を得る必要があります。注意すべきこととして、外資系企業・現地企業を問わず外国人労働者を雇うためには、外国人労働者一人あたり資本金200万バーツが必要(2014年10月現在1バーツ3.27円で換算すると6,540,000円)、外国人労働者一人あたりタイ人労働者を4人雇用する等、厳しい要件があります。
最新トピックス
・相続税・固定資産税の導入の可能性が高まっている
タイの新聞Samui Timesほか多くのメディアでは、相続税・固定資産税の復活の可能性が高まっていると報じられています。ただ、実際に施行が決定された旨の記事は見当たりません。
実は相続税の制度がない国もあります。たとえば筆者が居住しているシンガポールや隣国のマレーシア等です。
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