不二製油株式会社が成し遂げた豆乳革命といわれる技術をご存知でしょうか?
それは世界で初めて大豆を構成成分別に分離することに成功した「特許製法Ultra Soy Separation」(以下「USS製法」)という技術です。これにより大豆から豆乳だけでなく、低脂肪豆乳と豆乳クリームの2つを生成することが可能になりました。これを用途に応じて味噌汁やお団子などの和食、カルボナーラやモンブランなどの洋食に混ぜ込むことで、食事の全体量を変えずに効率良く大豆たんぱく質を摂取することができるのです。
食品業界では、この技術が大変注目されており、2017年9月時点で、「USS製法」絡みの協業案件を国内外問わず130件も獲得しています。また、2018年3月期の業績は営業利益で200億円、大豆事業の成長率は10%を超える見通しとなっています。
なぜ「USS製法」がここまで注目され、大豆事業の成長を牽引することができたのか? この成長の背景には消費者が求めている食品へのニーズがあります。
◆高まる食の健康志向
日本政策金融公庫が行っている、食品に関する消費者動向の調査では、「健康志向」と回答した人が2010年12月調査から14回連続で最多、直近2年のデータを見ても上昇しており、食に対する健康志向は高まっています。
栄養価が高く、さまざまな加工食品に取り入れることができる「USS製法」の大豆製品は、市場への浸透を可能とし、健康志向という消費者の顕在的なニーズに応えているのです。
◆会社の技術力と消費者ニーズとのマッチング
不二製油株式会社は、長年培ってきた技術力と消費者ニーズをマッチングさせることで200億円の営業利益を生み出しました。事業の業績を伸ばすためには、創り出す技術力も大切ですが、消費者に求められる製品でなければなりません。貴社も消費者ニーズを汲み取った新しい製品を考えてみませんか? TOMAコンサル部では、貴社の技術力を活かしつつ市場動向も考慮した新製品を考えるお手伝いをします。