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急速に盛り上がるキャッシュレス化にどう対応すべきか?

記事作成日2019/04/09 最終更新日2019/04/09

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巷で話題のキャッシュレス

ソフトバンクとヤフーの合弁会社が「PayPay」というQR決済サービスで100億円還元キャンペーンを昨年末と今年2月に実施。わずか10日間で100億円を使い切ったことからも大変話題となりました。

電子マネーやクレジットカードなど、現金なしで買い物をする「キャッシュレス化」が急速に進んでいます。政府も今年10月に予定する消費税率10%への引き上げ時に、中小の小売店や飲食店に対してキャッシュレス決済の導入を支援する方針を示しています。

中小小売はキャッシュレスを導入すべきか

そんな中、多くの中小小売がキャッシュレスの導入を尻込みしています。その理由として、初期費用と決済手数料といったコストの負担があります。

例えば、一般的なクレジットカード決済のインフラを導入する場合、決済端末費用として10万円程度、決済手数料として2~ 8%のコストがかかります。さらに、カード会社からの入金に15日~ 30日を要することから、資金効率の面でも注意しなければなりません。

一方でメリットもあります。東京で試験的に、キャッシュレス決済のみ対応のレストランが出店された際、レジ締めにかかる時間がこれまで約30分~1時間かかっていたのが数分にまで短縮。このことから、時間当たりの人件費の削減効果が期待できます。

今後のキャッシュレス動向は?

キャッシュレス化が進んでいるのは、大手チェーン店だけではありません。中国からのインバウンド客が多い福岡市では、屋台や商店街、タクシー等でのキャッシュレス導入を推進しています。

昨年8月から今年3月まで「キャッシュレス実証実験」を行い、1月の中間結果報告によると、屋台では「楽天ペイ(アプリ決済)」の決済単価が現金よりも高いという結果が出され、普及率の上昇を示しています。

一方で、現金利用が主な高齢者が多い地域などではキャッシュレス決済の普及は遅い傾向のようです。

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キャッシュレスサービス導入を検討する際は、貴社の顧客層や支払サイト延期での資金繰り負担などを鑑み、適切なサービスを選ぶことが大切です。TOMAでは、貴社に合ったキャッシュレス決済の導入をご支援します。