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後回しにしてしまいがちな「後継者育成」

記事作成日2019/09/09 最終更新日2019/09/09

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事業承継での後継者育成の必要性

事業承継とは、現経営者から後継者に「ヒト」「モノ」「カネ」の3つを引き継ぐこと。その中でも、「ヒト」の承継では、「企業の持続的な発展のための経営ができる後継者」が必要不可欠です。しかし、昨今の中小企業の後継者不足の現状を見ると、理想的な後継者に巡り合うことは難しいといえます。そこで重要になるのが、選定した後継者の「育成」。事業承継をスムーズに行うための後継者育成の3 ステップをご紹介します。

後継者育成の3ステップ

①経営に関する知識・スキルの獲得
経営の機能(バリューチェーン)とそれに伴う知識・スキルは次のように示されます。

経営者は必ずしも何かの実務に秀でることが必須ではなく、上記を組み立てるために総合的な知識・スキルが必要になります。

②自社の経営状況・経営課題の把握
まず、自社の財務分析・環境分析から経営状況の把握をします。次に、今後自社が立ち向かっていく外的課題と解消していく内的課題を把握することで、自社の経営実態の理解を深めていきます。

③次世代の経営の方向性を決める
経営者には、「進むべき方向を全社員に明示すること」が求められます。次世代の経営者である後継者も同様に、獲得した経営の知識・スキルと自社の経営状況から、自ら進むべきビジョンを打ち出すことが求められます。

後継者育成は一朝一夕にならず

スムーズな事業承継を行うためには、後継者育成はとても重要です。一方で、緊急性が低い場合では、経営者の多くが後回しにしてしまいがちな課題でもあります。人の成長が一朝一夕にはいかないように、後継者育成も多大な時間と労力が必要になります。TOMA では貴社に合った後継者育成プログラムを通して、後継者の成長をサポートいたします。