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働き方改革の新アプローチ! 「眠り」支援で生産性向上を

記事作成日2018/08/13 最終更新日2020/05/28

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 「働き方改革」が参議院本会議で可決され、残業時間削減への取り組みに現実味が帯びてきました。経営者の皆様は少ない労働時間と収益性の両立にお悩みかと思います。そこで今回は、仕事の生産性向上の観点から「社員の睡眠」を見直す企業をご紹介します。

◆睡眠不足で年間3.5 兆円の損失?

 十分な睡眠は健康管理に必要なだけでなく、日中の集中力アップにも欠かせません。花王が展開する『ウーマンウェルネス研究会』がビジネスパーソンに行った調査結果によると、日中に眠気やだるさを感じている人は83.6%、そのうち91.1%が仕事のパフォーマンスの低下を実感していることが分かります。
 また、北里大学大学院田中克俊教授によると、睡眠不足による年間生産損失は、3.5 兆円にものぼるそうです。

ウーマンウェルネス研究会「日中の眠気やだるさを感じる経験」を元にTOMAで作図

◆社員の良質な「眠り」をサポート

 そんな中、社員の睡眠改善に本格的に取り組んでいる企業があります。日清食品グループでは、昨年12 月から社員400 人に睡眠の質をはかる腕時計型のセンサーを配布しました。これにより、社員は自身の睡眠時間や眠りの深さ、生活リズムなどを知ることが可能になりました。さらに、社内では「深く眠れるコツ」などを教える専用のサイトを立ち上げ、社員が自身の睡眠に改善の必要性を感じた際、積極的に会社が支援をする体制を整えています。会社が社員の睡眠に干渉するのではなく、社員自らが気づき、会社が改善の後押しをすることでより良い睡眠への意識向上を狙っています。

◆働き方改革の新たなアプローチをご提案

 適切な睡眠が私たちの生活に良い影響を与えることは科学的に証明されています。にもかかわらず、それはすべて自己管理とされてきました。しかし、働き方改革への対応に関心が集まる今、社員の睡眠サポートはひとつの解善策になるのではないでしょうか。
 TOMAでは、貴社の現状を把握し、働き方改革に合った生産性向上のお手伝いをさせていただきます。


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