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ファクタリングによる資金調達について

記事作成日2017/02/28 最終更新日2017/02/28

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ファクタリングとは、商品やサービスの提供は終了しているが、未だ資金の回収が終わっていない売上債権を第三者に買い取ってもらう取引です。長い回収サイトが原因で資金繰りが厳しくなった場合、1つの資金調達手段として用いられる取引です。

 ファクタリングの流れ(3社間ファクタリング)

まず売掛先の企業に売上債権を売却する承諾を得ます。その後、売上債権をファクタリング会社に売却し、手数料を差し引かれた売却資金を手にします。ファクタリング会社は、請求期日になったら売掛先に請求をし、売上代金を回収します。
ファクタリング会社を利用することで、早期の資金回収が可能となり資金繰りが改善されます。

 ファクタリングのメリット

・売掛金を早期に資金化できる。
例えば80日後決済の売掛金をファクタリング会社に売却すれば、売却した時に資金化できるため資金繰りが安定します。

・売掛先が倒産しても支払いリスクがない。
ファクタリングの実行時、ファクタリング会社は倒産リスクも含めて審査し売上債権を買取ります。その為、売掛先が倒産した場合でもファクタリング会社に対しての返済義務はありません。

ファクタリングのデメリット

・手数料が発生する。
ファクタリング会社はリスクを負って売上債権を買取っています。その為、リスク相当分、手数料も発生します。

・売掛先への承諾が必要な場合がある。
売上債権を売却する際に、売掛先に承諾を得なければならない場合があります。その為、状況によっては資金繰りが良くないなど風評被害が生じるリスクがあります。

早期に売上債権を回収できば資金繰りは安定します。しかし取引関係上、早期回収(売上サイトの短縮化)は難しいのが現実です。資金繰りを安定させるには、利益の確保、サイトの見直し、債権回収の管理、金融機関からの借入などが考えられますが、最後の手段としてファクタリングも検討してみてはいかがでしょうか。