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「自分だけ」をご提案。カスタマイズで売上アップを狙う

記事作成日2018/09/11 最終更新日2018/09/11

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昨今、IoT(Internet of Things: モノのインターネット) やEC により、私たちは気軽に自分だけにカスタマイズされた商品やサービスを受けられるようになりました。これまでは、一握りの人しか受けられなかった専門家によるサービスを多くの人が体験できるようになったのです。


〈カスタマイズ商品・サービス例〉

会社名 (株)スタートトゥデイ (株)エアークローゼット (株)FiNC
サービス名 ZOZO pickss FiNC
内容 ZOZOスーツ(アプリと連動することで採寸ができる衣服)を使った洋服のオーダーメイド ユーザーの入力情報を元にプロのスタイリストがコーディネートした衣服の貸し出し ユーザーの運動・体重・食事・睡眠時間のデータを元とした人工知能による美容・健康提案

◆資生堂「IoT ×スキンケア」

また、この動きは毎日のスキンケアにもみられます。大手化粧品メーカー資生堂は、自社商品「Optune」を開発し、2018 年3月から「β版」として利用者を限定し、販売しました。この商品は、アプリによって毎日の肌状態や天候などを元に5 種類の化粧品と乳液を配合し、その時に最適な美容液を自宅に設置されたマシンから抽出するものです。この商品は発売から4ヵ月後の7月には販売を終了せざるを得ないほどの注文が殺到しました。

◆商品のパーソナライゼーションの必要性と無駄の削減

これらのカスタマイズ商品・サービスが注目される背景として、「自分に合ったものを使いたい」といった消費者意識があります。資生堂ジャパンの川崎道文氏は、「女性の肌は睡眠時間や食生活などに影響されやすく、変化する肌に合わせて最適なスキンケアを提案するべきだ」と美容業界におけるパーソナライゼーションの必要性を強調しています。また、カスタマイズ商品・サービスは無駄を作らないという点でも注目されています。在庫ロスや廃棄を防ぐことができ、さらに消費者は通常の商品よりも愛着がわきやすいことから長く使い続けることが考えられます。

◆中小企業にこそ求められる

そしてこれらは、大量生産ができない中小企業にこそ求められているものです。しかし、カスタマイズビジネスは個人情報を取り扱います。EU でのGDPR(EU 一般データ保護規則)の流れなど、個人情報保護の動きが強まっていくことにより、このようなビジネスモデルへの影響が懸念されます。TOMAでは、規制への対応も含めた新たなビジネスモデルの導入をご支援いたします。


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