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メンタルヘルス対策における職場復帰支援

記事作成日2019/08/06 最終更新日2019/08/13

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厳しい経済状況の中、メンタルヘルス上の理由により休業する労働者への対応は、
多くの事業者にとって大きな課題となっています。
休業している労働者が円滑に職場復帰するためには、「職場復帰プログラム」の策定や
関連規程の整備により、休業から復帰までの流れをあらかじめ明確にしておくことが必要です。

◆職場復帰プログラム」とは?
職場復帰支援についてあらかじめ定めた事業場全体のルールです。

◆職場復帰支援の流れ(厚生労働省手引きによる)
<第1ステップ>病気休業開始及び休業中のケア
<第2ステップ>主治医による職場復帰可能の判断
<第3ステップ>職場復帰の可否の判断及び「職場復帰支援プラン」の作成
        「試し出勤制度」など
<第4ステップ>事業者による最終的な職場復帰の決定
<第5ステップ>職場復帰後のフォローアップ
        就業上の配慮(短時間勤務、軽作業や定型業務への従事、残業等の禁止 等)

◆「職場復帰支援プラン」とは?
休業していた労働者が復職するにあたって、復帰日、就業上の配慮など個別具体的な支援内容を定めたものです。

◆「試し出勤制度」とは?
正式な職場復帰決定の前に職場復帰の試みを開始するために設ける社内制度です。
この制度を利用することにより、労働者の不安を和らげたり、状況を確認しながら復帰の準備を行うことができます。
①模擬出勤:勤務時間と同様の時間帯にデイケアなどで模擬的な軽作業を行うなどする。
②通勤訓練:自宅から勤務職場の近くまで通勤経路で移動し、一定時間過ごした後帰宅する。
③試し出勤:職場復帰の判断等を目的として元の職場に一定期間継続して出勤する。
※これらの制度の導入にあたっては、処遇や災害発生時の対応、人事労務管理上の位置づけ等
についてあらかじめルールを定めておくことが必要です。

なお、「職場復帰プログラム」や関連規程の内容は、それぞれの事業場の規模や実態によって異なります。
自社の実情にマッチした制度作りや、実際の事例にあわせた運用も必要となります。