平成28年は診療報酬の改定時期です。
今回の診療報酬改定率は以下の通りになります。
1、診療報酬本体 +0.49%(+498億円)
各科改定率 医師+0.56%
歯科+0.61%
調剤+0.17%
2、薬価等
①薬価▲1.22%(▲1.247億円)
上記のほか、
・市場拡大再算定による薬価の見直しにより、▲0.19%
・年間販売額が極めて大きい品目に対応する市場拡大再算定の特例の実施により、▲0.28%
②材料価格▲0.11%(▲115億円)
別途、外枠で医薬品価格の適正化、大型門前薬局等に対する評価の適正化などの制度改革を実施(▲609億円)
全体で▲0.84%の改定となり、さらに医薬品の市場拡大再算定(通常分)の▲0.19%を加味すると
ネットで▲1.03%の改定となっており、マイナス改定となるのは平成20年度改定以来の8年ぶりとなりますが、
診療報酬本体に関していえば、前回の+0.73%改定は消費税増税に伴う補填分0.63%をのぞけば
実質+0.10%であることから前回に比べるとプラス改定ともいえるでしょう。
2025年には団塊の世代が75歳以上となり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。
今後、こうした高齢化が進むと医療や介護を必要とする方がますます増加いたします。
今回の改定では前回に引き続き2025年に向けた取組として、
『地域包括ケアシステム』の推進、
後発医薬品の推進や多剤投薬の適正化、
医療機能分化やかかりつけ医・薬局の評価などの仕組みを取り入れる一方、
在宅医療に関する評価の見直しや、大型門前薬局等に対する評価の適正化、などが図られています。
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