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医療機関・薬局での健康保険証の オンライン資格確認の導入

記事作成日2020/04/13 最終更新日2020/04/13

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オンライン資格確認による効率化

 令和3年3月から、健康保険証の資格確認がオンラインで可能となります。これにより、受付や診療・調剤、服薬指導、診療報酬請求の効率化が見込まれます。

導入によるメリット

 健康保険証のオンライン資格確認の導入により、医療機関や薬局には次のようなメリットが考えられます。

◆窓口業務の軽減

 これまでは受付で健康保険証を受け取り、保険証記号番号や氏名、生年月日、住所等を医療機関システムに入力する必要がありました。健康保険証のオンライン資格確認では、これらの情報を自動的に取り込むため、窓口業務が軽減されます

◆薬剤情報や特定健診情報の閲覧

 健康保険証のオンライン資格確認では、患者の同意は必要となりますが、マイナンバーカードを用いて過去3年分の薬剤情報や過去5 年分の特定健診情報の閲覧ができるようになります。患者の過去の状況が分かることで、より適切な医療サービスの提供につながります。

導入のための準備と補助金

 様々なメリットがある健康保険証のオンライン資格確認ですが、利用開始に向けては次のような準備が必要です。また、円滑な導入を支援する補助金も用意されています。

◆導入作業

 健康保険証のオンライン資格確認のために必要な設備を新たに購入するか、既存のシステムで利用できるようにするための整備が必要です。

●資格確認端末の購入、導入
●既存のオンライン請求回線の増強
●既存システムの改修 等

◆補助金

 先述の導入作業に必要な経費については補助金を活用することができます。

 令和2年4 月以降に、厚生労働省より全医療機関に具体的な補助申請手続きについて周知される予定となっており、病院、薬局、診療所のいずれも対象となります。
 なお、健康保険証のオンライン資格確認の導入は義務ではありません。メリットと同時に準備には費用も発生するため、検討が必要です。

 さらに詳しく知りたい方は、是非一度お問い合わせください。

 


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