インターネットの普及により、近年では以前に比べ医療機関の情報を入手しやすくなりました。医療機関のホームページ、SNS、口コミなど、患者は医療機関にかかる前に何らかの方法で医療機関の情報を調べていると考えられます。では具体的にどのように情報を入手しているのでしょうか。
◆ 平成29年受療行動調査の結果
厚生労働省の「平成29年受療行動調査(平成31年3月発表)」によると、患者の医療機関に関する情報の入手先は以下のようになっています。
出典:厚生労働省 平成29年受療行動調査
この表によると、医療機関にかかる前に何らかの情報を入手している人が、全ての年代で70%を超えています。多い順に並べると以下のとおりです。
1.家族・知人・友人の口コミ
2.医療機関が発信するインターネットの情報
3.医療機関の相談窓口
口コミが全世代平均で70.5%と、口コミを参考にする割合が非常に高くなっています。
興味深いのはSNS等の「医療機関等以外が発信するインターネットの情報」です。0~39歳の割合が高く、65歳以上では割合が低くなっています。SNSやブログ等をよく閲覧する15~39歳だけでなく0~14歳の割合も多いのは、保護者がSNS等を使い慣れた世代であるためと考えられます。
◆ これからのインターネット対策
SNSやブログ等はいわばインターネット上の口コミとも言える情報であり、これを含めると全体の82.6%は口コミによる情報を重視しているということがわかります。口コミで一定の評価を得るためには患者の満足度を高めることが重要です。
・診察までの待ち時間
・医師と患者との対話
など今一度見直すことで患者満足度を高める工夫をしてみてはいかがでしょうか。
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