初めて税務調査を受ける場合、何人で来て具体的に何を聞かれるのか分からないと不安に思ってしまうかもしれません。
この記事では、
・税務調査が何人で行われるか
・事前に知っておくべきこと
などについてまとめて紹介しています。
目次
■税務調査は何人で行われる?
税務調査は以下の4つに分けられ、それぞれで調査官の人数は変化します。
・一般(臨場)調査
・現況調査
・特別調査
・反面調査
なお、「反面調査」は調査対象の企業ではなく取引先などの企業に実施される調査なので今回は詳しく掘り下げず割愛しています。また、「特別調査」も長期間にわたる調査のため、同じく省略しています。
したがって、ここでは「一般(臨場)調査」と「現況調査」の際、訪問する税務調査官の人数についてお伝えします。
◇一般調査
税務調査と聞くと、税務署から大勢の調査官が送られるイメージが強いかもしれません。しかし、実際は一般調査の場合、通常は1~2人で行われます。
一般(臨場)調査は、日本で最も行われている税務調査の方法です。税務調査官が企業へ訪問し、過去の申告書や会社で保管されている資料などをもとに、正しく税額を申告し納めているかを調べます。
基本的には1~2人での調査ですが、3人以上で3日以降まで調査が続く場合、大きな問題を抱えているとみなされた可能性が高いです。
◇現況調査(無予告調査)
現況調査とは、事前に予告することなく抜き打ちで調査が行われることを言います。
特に、
・飲食店
・美容院
・コンビニやスーパーなどの小売業
など、サービスに対する支払いを現金で受け取る、いわゆる「現金商売」の企業が現況調査の対象となる場合が多いです。
現況調査の場合、4~5人以上で調査に来ることが多いですが、会社の規模や準備調査の結果により異なるので、正確なところは申し上げられません。何人で来るか気になる方は、電話で確認しておきましょう。
事前の通告もなく抜き打ちで、調査されるとなると驚いてしまうかもしれませんが、「現況調査」はあくまで任意です。社長が不在の場合、または税理士が同席できない場合などは、調査を待ってもらうことも可能です。
■税務調査が入る前に知っておくべきこと
税務調査は特別調査などの強制力がない場合は、日程を調整することができます。その間に、あらかじめ知っておくべきことを押さえておくといいでしょう。そこで、税務調査が入る前に押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。
◇税務調査で調べられやすい内容
税務調査では、
・社長や税理士からの聴き取り
・現金や現物
・帳簿などの資料
・領収書、請求書
・金庫の中
・パソコンの中身
・(株式会社の場合)株主総会の議事録
など、調査内容は挙げればきりがないぐらい細かく調べられます。場合によっては、取引先などの関連会社に調査が入ることもあります(反面調査)。
税務調査が入る前に、前もって保管している資料や帳簿などの情報を確認しましょう。とりわけ、経費、源泉所得税、クレジットカードの明細など、重点的に追及されそうな資料は念入りにチェックし、税務調査官に質問された際の準備をしておくことをおすすめします。
◇お茶や飲み物は出した方がいいのか
税務署内では「税務調査先で食事や飲食物などの接待を受けてはならない」といった倫理規定にしたがっています。したがって、税務調査に赴いた税務調査官は基本的に接待に相応しそうなものには手を付けません。
何も出さないのは失礼にあたると感じるかもしれませんが、お茶やコーヒーのみで十分のようです。
■まとめ
ここまで、税務調査において何人で調査されるのか、事前に知っておくべきことなどについて紹介してきました。
税務調査の通知があった場合は、慌てず事前準備をして、税務調査官を迎えるようにしましょう。
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