スポーツ観戦やコンサート鑑賞など社員の趣味の共有を通じて、部門横断的なコミュニケーションを図りグループの連帯を促進するプロジェクト・通称【しゅみプロジェクト】。今回のしゅみプロでは、創業85年の老舗「ふくべ」にて日本酒の研究をしてまいりました。
7月8日(火)業務終了後に会社から有志4名で現地へ行きました。店の前で写真を撮っていると、店主が「写真撮りましょうか?」と気さくに声をかけていただき、4人並んだ写真を撮れました。

創業85年で藤間会長の祖父の代からお世話になっているそうです。当社の100年企業創りにとっても大いに参考となり、研究の合間の談笑にも花が咲きました。
暑い時期なので、軽くビールで喉を潤しつつも、まずは研究の対象である日本酒のリストを見ました。

日本中、北から南までの銘酒が揃っています。中には知らない銘柄もあり、研究意欲がそそられます。研究のテキストとして、日本酒の図鑑も用意し、各研究対象の特徴の参考にしました。
研究方法は、参加者それぞれが研究したい銘柄を1合注文し、研究対象が来たらお猪口1杯ずつ全員でテイスティングし、感想を言う形を取っています。

テイスティングの合間には、肴や水を適宜取り入れながら、口中を整え、次なる一盃に備えておりました。



なお、研究の成果物については以下の通りです。
名称 | コメント |
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出羽桜(山形) | ほのかに広がる上品な甘みの奥に、凛とした切れ味が走る。辛口の端正さと、キレのある余韻が心地よい、品格ある一杯。 |
土田(群馬) | 熟した果実を思わせる芳醇な香りと、密度の高い旨味が幾重にも重なる。濃厚でありながら、ねっとりと絡みつくような舌触りが印象的。 |
酔心(広島) | ふわりと立ち上る香りの中に、ほどよい辛味がアクセントとして効いている。喉元をきゅっと締める鋭さが心地よい。 |
北島(滋賀) | 柔らかな口当たりで穏やかに始まりながら、後半には微細なスパークのような刺激が顔を出す。やや粘性のあるテクスチャーが余韻を引き立てる。 |
真澄(長野) | 滑らかで柔和な口当たりが、するすると喉を通る。軽やかで飲み疲れせず、穏やかに杯が進む優雅な酒。 |
住吉(山形) | 力強い旨味が立ち上がり、古き良き日本酒の風格を感じさせる。第一印象から力強く響く骨太な味わい。 |
司牡丹(高知) | 軽やかに立ち現れ、余韻を残さずすっと消える清涼感。爽快でキレがよく、杯を重ねたくなる涼やかな風味。 |
開運(静岡) | 口に含んだ瞬間に、力強く広がるインパクト。華やかな香りが鼻腔を抜け、鮮烈な存在感を放つ。 |
男山(北海道) | 野性味あふれる骨太な味わい。まるで一撃を受けたかのような強烈なインパクトが、酒の男気を物語る。 |
豊の秋(島根) | 豊潤な旨味がぐっと広がり、滑らかな口当たりが心地よい。安定感のある飲み心地で、つい杯が進む。 |
土佐鶴(高知) | 清らかで伸びやかな風味。優しく寄り添うような味わいが、軽やかに喉を通り抜ける。滑らかで飲みやすい佳酒。 |
栄川(福島) | 優しい甘みから始まり、後半には静かに辛味が訪れる。バランス感覚に優れた、懐の深い一本。 |
梅錦(愛知) | 米の旨味をしっかりと感じさせる、滋味深い味わい。重ねて飲んでも飽きることのない、誠実な美味しさ。 |
窓の梅(佐賀) | まろやかで水のような清廉さを持ちながら、味わいは決して薄くない。繊細さと輪郭を兼ね備えた静かな逸品。 |
澤乃井(東京) | 爽やかな酸味が特徴的で、味わいに軽快なリズムをもたらす。キレの良いモダンな感性が光る。 |
朝日山(新潟) | しっとりと染み入るような口当たりに、わずかな辛味が奥行きを与える。日本酒の伝統を感じさせる落ち着いた風情。まるで雨の日に帰郷したような、どこか懐かしい余韻。 |
藤間会長は、日本の酒蔵にも100年企業創りのため足を運んでおり、各酒蔵の色々なお話を伺うことも出来ました。
研究も終盤に近づき、最後に出てきたお茶漬けやとろろ丼は絶品でした。

今回の研究に対する参加者の反応も上々であったことから、次なる目標として、店内に貼ってあった写真にある東京の名店にて研究活動を継続することを掲げ、本研究をひとまず締めくくる運びとなりました。

参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
