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有効求人倍率に見るM&Aの環境

記事作成日2017/08/08 最終更新日2020/05/28

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 企業や事業の合併や買収(M&A)は、買手企業の成長戦略や売手企業社長の年齢など、企業固有のタイミングがマッチングしなければ実施されません。
 しかし、M&Aが実施されやすい外部環境というものは存在します。そのひとつとして労働市場の状況が挙げられます。

◆有効求人倍率の上昇

 有効求人倍率が上昇していることは求職者としては喜ばしいことですが、採用側の企業にとっては人手不足が深刻であることを表しています。
 平成23年度から平成28年度にかけての有効求人倍率は年々上昇しており、人材を確保したくてもできない状況に至っています。特に企業が望む有能な人材、技術のある人材、知識・経験のある人材が確保したくてもできない状況にあります。

◆ M&A機運の高まり

 M&Aを実施する目的のひとつとして人材の確保があります。技術や知識・経験のある従業員がいるにもかかわらず、経営者の年齢が高く、経営マインドのある後継者がいないという理由で株式譲渡先を探している売手企業があります。一方で、時間、労力、費用をかけ、有能な人材の確保に奔走する会社があります。M&Aを実施することで、事業を譲り受けるとともに、有能な人材を確保できるのであれば、M&Aを実施する大きな動機となりうると考えられます。
fas
資料:厚生労働省 一般職業紹介状況統計データより

 FAS事業部では、M&A戦略の立案支援やそれに伴う調査、分析なども行っています。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。