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将来不動産価値が下がりにくい物件とは

記事作成日2017/10/11 最終更新日2017/10/11

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◆東京の不動産マーケット

 都内の不動産価格は東日本大震災後、アベノミクスの経済効果(日銀の大幅な金融緩和)を受け、2014 年から上昇し続けています。特に都内のマンションは新築、中古とも大幅に価格が上昇し、もうピークを迎えて落ち着くのではないかという見解もあります。
 この要因は3 年後の東京オリンピックに向けた都内のインフラ整備と海外投資家による値上がり目的の購入(爆買い)による影響が考えられます。

◆東京オリンピック後は

 東京都の人口は2020 年にピークを迎え、以降徐々に減少していく予想がされています。この年に団塊の世代が70 歳を超えて長年住み慣れたマイホームを離れ、老人ホームや介護医療施設への入所者の増加が始まるのです。徐々に住宅の供給過多状態が発生し、「空き家」の増加が見込まれます。
 需要と供給のバランスの逆転が始まり、不動産価格の下落が考えられます。では、そんな中で将来不動産価格が下がりにくい物件のポイントについて考えてみましょう。

◆最も大切なのは立地の選別

 不動産価値を考える上で、立地が重要な理由は「変えることができない要素」だからです。建物の設備や内装、物件の形式は後からでも変更できますが、立地だけは変えることができません。不動産価格の下がりにくい立地のポイントとして以下の4 点が考えられます。

(1) 交通の便が良い立地。最近では複数の路線が利用でき、ターミナル駅から徒歩7 分以内が望ましいと言われています。
(2) 生活しやすい立地。コンビニや商業施設(商店街やスーパー、大型ショッピングモール)、病院、金融機関、郵便局、学校等、生活利便施設が近くにあればあるほど不動産価格は下がりにくいものです。
(3) 安全性が高い立地。具体的には、自然災害(地震や台風、ゲリラ豪雨等)に強く、治安が良いエリアです。国土交通省のハザードマップ、東京都防災マップ、警視庁事件事故発生マップ等で調べることができます。
(4) 住環境の良い立地。街並みが美しく、老舗の個性的な店があり、大きな公園や公共施設(庭園、体育館、文化ホール等)がある地域は、生活を豊かにしてくれる要素が高く、重要なポイントと言えます。

 マイホームでも投資用不動産でもこれから不動産を取得される方は、立地選別のポイントや地歴を研究してみてください。