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ホールディングカンパニーにおけるM&Aの活用

記事作成日2016/02/05 最終更新日2021/07/28

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前回までは、ホールディングカンパニーそのものについて触れてきましたが、今回はホールディングカンパニーにおけるM&Aの活用についてご紹介します。

M&A とは

ご存知の通りM&A とは、企業の合併や買収のことを言います。
企業がその成長を加速化させたり、多角化させたりする場合にM&A を活用することにはメリットがあります。また、海外進出などの際もM&A を活用することが有利に働くことがあります。
一方、事業承継という視点から見てもM&A は有効な手段の一つであると言えます。後継者が不在の場合、同業他社などからのM&A 提案を受けることにより、経営者は利潤を獲得できるとともに、従業員の雇用の安定も確保することができるのです。

M&A における持株会社の効用

ある企業の一事業部門のみをM&A の対象にするということは実務上さまざまな困難を伴います。事業価値の評価や従業員の処遇が主な問題です。しかし、対象となる部門が事業会社として分社化されていれば、これらの問題はより簡単なものとなり、M&A がスムーズに進むこととなります。
また、買い手側の企業が持株会社経営を行っている場合は、新たに取得する企業を事業子会社としてグループに迎え入れることは、よりスムーズなものとなります。

ホールディングカンパニーによる国際企業買収

外国の企業をM&A の対象とすることは、国内企業を対象とする場合と比べ、様々な困難が付きまといます。特に相手企業の企業文化などです。
持株会社体制の場合には、買収先企業の企業文化や経営の自主性を毀損することなくグループに迎え入れることが可能となります。一方、買収された企業も、買収元の企業グループの経営資源を有効に活用することができますので、互いにメリットがあり、シナジー効果も期待できます。

まとめ

ホールディングカンパニーを活用することで、M&A がより容易なものとなり、企業の繁栄に寄与することとなります。また、買収先企業との関係性も損なうことなく企業を成長させることが可能となります。
事業承継のご相談、ホールディングカンパニー、M&A 情報について詳しく知りたい方は、TOMA の事業承継コンサル部までどうぞ。