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ビジネスモデルとは

記事作成日2017/03/21 最終更新日2017/03/21

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ビジネスモデルの定義にはいろいろな解釈があるかと思います。今回は、ものの流れ(調達→加工→提供)がどのように行われているか、その仕組みと定義づけて説明します。

調達は、商品や材料などの仕入方法やサービス業でいうと人の採用も入るのではないかと思います。加工は、その仕入を、自社内で加工や工夫をすること。提供は加工された商品をお客様の手元に届くまでの間の手段などのこと。これらがどのように行われているか。また、その中に自社の独自性があるのか(他社との差別化されたものがあるのか)です。独自性は、企業のこれまでの歴史において様々な事柄において築き上げられたケースが多くあり、その結果として今の強みがあることが多く感じられます。

このように築かれた強みは、永遠に続くものではなく時間の経過とともに磨耗していくものです。その理由として、優れた強みは他社に真似されることも多く、どの企業も同じことを行うことになればそれは強みではなくなってくるこということです。

そうならないためにも、過去の成功により築かれた自社の強みとビジネスモデルについて過去、現在、未来の視点でどう推移していくのかを組織内で話し合い、マネージャー間で協議、共有して、どう変革していく必要があるのかを決断していく必要がある考えます。

コンサルティング打ち合わせの中でこのようなケースがありました。

現状の課題について、経営者を交え打ち合わせを繰り返し行ってきましたがなかなか解決の糸口が見つからない。「営業を強化していくこと」という答えはわかっているが、その動機付けができない。そんな中、調達、加工、提供の視点で話をしていくと違った答えが出てきました。

「加工が自社の課題であり、ここの対策が必要」。その理由は、加工先が高齢化しており、このままでは安定した顧客への供給ができなくなる恐れがある。加工は自社にとっての強みであり、ここを必要としているお客様は多い。この状況を打破するためにも、よい加工先(既存取引先)の開拓が必要となり、より距離感を近づけて共に未来を作っていく必要があるのではないか、という答えがでました。

それによって、経営者や幹部クラスがやるべきことをイメージできたこと、改めて自社の強みを理解することができたことにより、今まで行っていなかったセールス手法などを思いつき、営業活動に変化が生まれました。

営業拡大だけを考えるのではなく、今までと違った視点で物事の捉え方をすることの必要性を感じた時間でした。皆様の会社でも議論の1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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