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倒産原因と企業再生のフレームワーク

記事作成日2016/10/04 最終更新日2016/10/04

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◆企業の生存率

緩やかな景気回復基調が続く中、企業の倒産件数は低下傾向にあります。しかし、中小企業庁が発行する中小企業白書は、1980~2009年に創設された企業の生存率を集計し、「起業した後、10年後には約3割の企業が、20年後には約5割の企業が退出」と淘汰の厳しさを報告しています。

企業の生存率

◆倒産原因

中小企業庁のHPで公開されている「倒産の状況」では、倒産原因の約7割が販売不振、約1割が既往のしわよせとなっています。販売不振に至る経緯は様々ですが、その根本には市場調査の不足、販売戦略の欠如、販売体制の不備等の窮境原因があります。また、既往のしわよせは、課題の放置による倒産であり、管理体制の不備が想定されます。企業再生プロセスでは、まずこのような窮境原因の調査・特定を行います。

◆企業再生のフレームワーク

窮境原因を特定したら、次にそれを除去する再生戦略を策定します。そして、その再生戦略を詳細な実行計画に落とし込み、進捗状況をタイムリーにモニタリングすることでPDCAを循環させ、企業の生存率を高めます。
①調査(内部・外部環境分析)
②安定化(資金繰等)
③再生戦略策定
④実行計画作成
⑤実行計画モニタリング

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