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仮想通貨のICO(Initial Coin Offering)

記事作成日2017/10/27 最終更新日2020/05/28

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ICO(Initial Coin Offering)とは? 

仮想通貨のICO(クラウドセールとも言います。)とは、プロジェクト開発初期段階で仮想通貨を発行し、それを販売することで開発費や研究費を調達する方法です。株式を発行してそれを購入してもらうことで資金を調達するIPO(Initial Public Offering)と似ています。

発行者にとってのメリット

ICOを行なう側のメリットは、低コストで資金調達ができるというところにあります。通常、資金を調達するには、事業会社やVC(ベンチャーキャピタル)、金融機関などに資金調達のお願いをしなくてはなりません。対して、ICOの場合は、多くの方に広く募集をかけることが可能です。

購入者にとってのメリット

仮想通貨を購入することによって、そのプロジェクトが成功して、時価が上がることが期待できるのが最も大きなメリットであると言えます。しかも、ICOの先行販売(プレセール)では、購入が早ければ早いほど安くその仮想通貨を購入できるものが多く、比較的安価に購入できるのもメリットです。また、ICOで得た仮想通貨を利用して開発されたサービスを利用することもできます。そのサービスを利用したいから応援の意味も込めて投資をする、というのもICOのひとつの在り方です。

ICOのデメリット

ICOの特性上、詐欺が起こりえる可能性を捨て切れません。ICOでは、サービスの開発前に資金を集めるので実際には開発が行なわれない、実現可能な技術が元々ない、最初から開発する気がない、といったICOも存在します。資金を集めるだけ集めて逃げてしまうICOの実施者も存在するので、購入する際にはそれなりの注意が必要です。また、先行販売なので時価が下がるリスクも存在します。さらに、各国が規制の対象にし始めている点にも留意が必要です。ICOではホワイトペーパーと呼ばれる企画書が公開されますので、よく読み、実現可能性や調達資金の用途等を確認することが必要です。

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