皆様の会社では、どのようなビジョンを掲げていますか?
そのビジョンは社員に浸透していますか?
「WEBサイトにアップしたり、社内に掲示しているよ」という会社も多いと思いますが、それだけでは十分とはいえないでしょう。ビジョンは、作成して掲げれば終わりではありません。
作成するまでの過程、作成後の浸透の過程でどのように社員を巻きこみ、浸透させるか、ということがより重要です。
では、ビジョンとは何でしょうか?
ビジョンは経営理念とセットで語られることが多く、経営理念で規定された経営姿勢や存在意義に基づき、将来的に「こうなっていたいと考える到達点」つまり自社が目指す中期的な目標・志・方向性などのイメージをお客様や従業員などのステークホルダーに示すものです。
私たちTOMAコンサルタンツグループでも、2019年に新たなビジョン「SHIFT VISION 2029」を掲げ、社内浸透活動を続けてまいりました。
今回のブログでは、私たちの新たなビジョンとその浸透活動の一環として制作した、「VISIONブック」についてご紹介します。
新たなビジョン「SHIFT VISION 2029」と「VISIONブック」について
TOMAコンサルタンツグループは、中小企業の経営に関するあらゆるお悩みごと・お困りごとをワンストップで解決するコンサルティングファームとして、2020年にはグループ創業130周年を迎えました。
そして、その前年にあたる2019年に、社会の変化、お客様のニーズの変化、社員の働き方の変化に対応し、今後も皆様に選ばれる会社になるために「SHIFT VISION 2029」を掲げました。
このSHIFT VISION 2029では、TOMAグループがこれまで積み上げてきた強みを土台として、新たなコアコンピタンスを確立することや、既存の進め方・考え方から脱却し、新たなサービス・仕組みを創造することを目指しています。SHIFT VISION 2029の取り組みについては以下のブログもご参照ください。
SHIFT VISION 2029社内用ポスター
このような新たなVISIONや価値観を自分事として考え、仲間と共有するためには、社員の理解と継続的な浸透活動が必要です。
そうした浸透活動の一環として、2022年秋、新しい期を迎えるタイミングで「VISIONブック」を制作しました。SHIFT VISION 2029の解説本として、また各社員が常に手元において、自分ごととして考える機会を増やすことが制作の目的です。
完成したVISIONブック。社員の手元に常においてもらえるようコンパクトなサイズにしています。
・SHIFT VISION 2029の趣旨
TOMAグループの組織体制、人材、サービスの3つの柱で未来の目指す姿を掲げました。変化が激しく、多様な情報への対応が求められる昨今、これまでの成功体験にしがみついていては変化に対応できません。
しかし、変わるためには覚悟が必要です。
その覚悟を示したものがSHIFT VISION2029です。
・VISIONブック作成にあたり
役員、幹部だけでなく、すべての社員が参加したディスカッションにより、現状の課題、今後の目指す姿を共有しました。そのうえで、多くの社員が重要なキーワードとして挙げたものを土台に作成しました。
10人程度のグループごとにディスカッションを行ったため、ディスカッションと取りまとめにかなりの時間を費やしましたが、こうして社員同士が議論を行う場は避けては通れない過程です。こうしたディスカッションを行うことにより、時間を共有し、相互理解を図ることができました。タイムパフォーマンスが叫ばれる時代ですが、一定の時間を費やすことも必要です。
作成するまでの過程で社員を巻き込み、相互理解を図っていきました。
VISIONブックに込められたSHIFT VISION 2029のメッセージ
以下、実際のVISIONブックに込められたメッセージを紹介していきます。
◆01 FUTURE
2029年にはどのようなことが起きているでしょうか?
世の中は想像を絶するスピードで変化し続けています。デジタルテクノロジーは日々進化し、従来のアウトソーシング業務はニーズが激減するでしょう。
経営者の高齢化や人手不足により、淘汰される企業が増えるかもしれません。常に変化を求められるこの時代に、私たちはどのような役割を果たし、何をすべきなのでしょうか? |
◆02 MISSION
チャレンジ精神と革新性で、中小企業の経営を総合的に支援する
ナンバーワン・オンリーワン企業
私たちの役割は、お客様の良き相談相手として、お客様の課題を見つけ、解決策を提案し、お客様と共に成長する伴走者になることです。
チャレンジ精神と革新性で、お客様の経営を総合的に支援し、ナンバーワン・オンリーワン企業になることを目指します。 |
◆03 SHIFT VISION 2029
TOMAをSHIFTせよ!
・中小企業の経営を総合的に支援するナンバーワン・オンリーワン企業になる!
・それぞれの専門分野を超え、多様性、想像性、革新性で未来を切り拓く! ・人材育成・人材開発を強化し、世界で一番働いやすい会社を目指す! |
◆04 ORGANIZATION
コミュニケーションをとりやすく、活発な意見交換が行われる風通しの良い組織
コミュニケーションや情報共有が活発で、風通しの良い組織を作ることで、各分野でのコラボレーションを促進し、お客様を総合的に支援するコンサルティングを積極的に行います。
社員全員がやりがいをもって仲間と切磋琢磨し、TOMAで働くことを誇りに思えるような、そんな組織に SHIFT します。 |
◆05 SERVICE
TOMA だからできる
ワンストップサービスを超えた、総合コンサルティングサービス
豊富な実績と高い専門性、そして積極的な DX の取り組みを軸に各部門のコラボレーションを推進し、お客様のニーズにあったサービスを開発しましょう。
これまでのワンストップサービスの枠を超えた、TOMAオリジナルの総合コンサルティングサービスを確立します。 |
◆06 PEOPLE
チームワークと高い専門性で新たな価値を創造するプロフェッショナル集団へ
経営理念とビジョンの浸透によって、チームワークを大切にするさまざまな個性が、自発的に活動し、多様な働き方を可能にします。風通しの良い環境だから自由でユニークな発想が次々と生まれます。
成長のための意欲を常に持ち、努力を続け、お互いを尊重し、高め合うことで、あちらこちらからひっぱりだこになる人材があふれていきます。 |
◆07 KEEP SMILING!
笑顔あふれる TOMA に SHIFT します
私たちは、経営理念のとおり「明るく・楽しく・元気に・前向き」に働いていますが、その姿勢を周りの人に伝えることも重要です。電話でもオンラインでも、もちろん直接会った人にも、笑顔で接することを忘れないようにしましょう。
一人ひとりの笑顔の積み重ねが、自分自身と会社を変えていきます。私たちは、たくさんの笑顔があふれるTOMA に SHIFT します。 |
お客様の見本となる経営を
TOMAグループは、「お客様の見本となる経営を行う」ことを目指しています。こうしたTOMAグループの取り組みが、皆様の会社の経営に少しでもお役に立てればと考えています。また、以下のようなビジョンブック制作コンサルティングもご提供しております。
・貴社の未来ビジョンの作成
・作成したビジョンの浸透コンサルティング
・ビジョンブック作成
冒頭でも記載しましたが、ビジョンは、作成して掲げれば終わりではありません。作成するまでの過程、作成後の浸透の過程でどのように社員を巻きこみ、浸透させるか、ということがより重要です。
TOMAグループでは、貴社の実態に応じたサポートをいたします。
少しでもご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
著者情報
TOMAコンサルタンツグループ株式会社 取締役 人材開発コンサルタント
市丸 純子
2013年TOMAコンサルタンツグループ入社。現在はグループ内の長期ビジョン実現に向けた特別プロジェクトのマネージャーを務め、自社内の組織開発・人材開発に携わる。また、その経験を活かし、「100年企業を創る」をモットーに、多くの中小企業に向けて人材開発コンサルティングを提供している。